NVIDIAが、AI ファクトリーを数百万のGPUに拡張するため、コパッケージド オプティクス ネットワーク スイッチ、Spectrum-X Photonicsを発表
データセンタ/LAN 無料NVIDIAは3月18日(カリフォルニア州サンノゼ)、NVIDIA Spectrum-X および NVIDIA Quantum-X シリコン フォトニクス ネットワークスイッチを発表した。(本抄訳は、3月19日にPR TIMSより提供)
これにより、AI ファクトリーはエネルギー消費と運用コストを大幅に削減しながら、様々な施設全体で何百万もの GPU の接続が可能になる。NVIDIA は大規模な電子回路と光通信の融合を実現した。
AI ファクトリーが前例のない規模に成長するにつれ、ネットワークも進化し続ける必要がある。NVIDIA フォトニクス スイッチは、世界で最も先進的なネットワーキング ソリューションだ。光学イノベーションを4分の1のレーザで統合し、従来の方法と比較して、電力効率が3.5倍、シグナル インテグリティを63倍、大規模なネットワーク レジリエンスを10倍、展開速度を1.3倍に高める。
NVIDIAの創業者/ CEO である ジェンスン フアン(Jensen Huang)氏は「AI ファクトリーは、極めて大規模な新しいクラスのデータセンタであり、このペースに合わせていくにはネットワーク インフラを再発明する必要がある。シリコンフォトニクスを直接スイッチに統合することで、NVIDIAは超大規模なエンタープライズ ネットワークの従来の限界を打ち破り、数百万のGPUを備えたAI ファクトリーへの道を切り開く」とコメントを出している。
NVIDIAのシリコン フォトニクス ネットワーク スイッチは、NVIDIA Spectrum-X Photonics イーサネットおよび NVIDIA Quantum-X Photonics InfiniBand プラットフォームの一部として利用できる。
Spectrum-X イーサネット ネットワーキング プラットフォームは世界最大のスーパーコンピューターを含むマルチテナント、超大規模な AI ファクトリー向けに優れたパフォーマンスと、従来のイーサネットと比較して、1.6 倍の帯域幅密度を提供する。
NVIDIA Spectrum-X Photonics スイッチには、100Tbpsの総帯域幅を提供する128個の800Gbpsポート、または512個の200Gbpsポートの構成、および 400Tbpsの総スループットを提供する512個の800Gbpsポート、または2,048個の200Gbpsポートの複数の構成が含まれている。
NVIDIA Quantum-X Photonics スイッチは、200Gbps SerDes をベースとした 800GbpsのInfiniBandを144ポート提供し、液冷設計を採用して、オンボード シリコン フォトニクスを効率的に冷却する。NVIDIA Quantum-X Photonics スイッチは、前世代と比較して、2倍高速化し、5倍の拡張性をAI コンピューティング ファブリックに提供する。
ネットワーク エコシステム
NVIDIA のシリコン フォトニクス エコシステムには、TSMC、Browave、Coherent、Corning Incorporated、Fabrinet、Foxconn、Lumentum、SENKO、SPIL、住友電気工業、TFC Communication が含まれている。
TSMCの会長 兼 CEOであるC. Wei氏は「AI ファクトリーの新たな波には、次世代ワークロードに必要なスケールを達成するための効率性と最小限のメンテナンスが求められる。TSMC のシリコン フォトニクス ソリューションは、最先端のチップ製造と TSMC-SoIC 3D チップ スタックの両方の強みを組み合わせ、NVIDIAがAI ファクトリーの能力を開放し、100万を超えるGPUの拡張を支援することで、AIの限界を押し広げる」とコメントを出している。
発売予定
NVIDIA Quantum-X Photonics InfiniBand スイッチは今年後半に発売予定であり、NVIDIA Spectrum-X Photonics イーサネット スイッチは、主要なインフラ ベンダおよびシステム ベンダより2026年に発売される予定だ。