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横河計測が、生産試験向け光スペクトラムアナライザ「AQ6361」を発売

データセンタ/LAN 無料

 横河計測は2月17日、光スペクトラ ムアナライザ「AQ6361」の販売を2月28日から開始すると発表した。

 本製品は AI データセンタで需要が急増しているレーザダイオード、光トランシーバ、光増幅器などの生産試験の需要に応え開発された。同社は「ベストセラーモデルであるAQ6370Eの最大20倍の高速測定と本体サイズを半分以下に抑えスペース効率を実現し、かつ高い光学性能の価値を提供する。当社は本製品を、国際展示会であるAsia Photonics Expo(2月26日~28日:シンガポール)に出品する」としている。

主な市場
・光デバイスや光モジュール、シリコンフォトニクスデバイスを製造する光通信部品メーカーおよび光通信装置メーカー
・レーザダイオード検査システムメーカー
用途
・半導体レーザ、光トランシーバ、光アンプ等の光部品の製造における特性試験 および製品評価

価格(税抜き):270万円~。
販売目標(海外での販売を含む):2025年度400台、2026年度500台。

光スペクトラムアナライザ 「AQ6361」

 AIの普及は、情報通信に大きな変革をもたらし AI データセンタの新設に伴い大量のデータを高速処理する光デバイスや光モジュールの需要が急増している。これらの生産評価には、高性能な光スペクトラムアナライザが不可欠だがタクトタイム向上とスペース効率などの生産効率改善が求められている。「AQ6361」は、生産 部門の高速測定と小型化のニーズを捉えるべく開発された。

製品の特長

 光スペクトラムアナライザ「AQ6361」は、従来機種に比べ20倍の高速測定と1/2の本体サイズを実現。同社の光スペクトラムアナライザの優れた光学測定性能と測定信頼性と共に、生産関連の顧客に新たな価値を提供する。

従来機種比で最大20倍の高速測定が可能
「AQ6361」は、ベストセラー モデルである「AQ6370E」と比較して最大20倍の高速な測定が可能だ。これにより顧客の光デバイスの生産試験時間を大幅に短縮し、生産効率を向上する。

従来機種比で半分以下の小型化を実現
「AQ6361」は「AQ6370E」の半分以下の本体サイズだ。複雑化する最新光モジュールの生産では測定器のスペースファクタが重要となっており、またレーザダイオード検査システムへの搭載にも適している。

高い光学性能
「AQ6361」は、0.03nmの波長分解能と、1200~1700nmの波長範囲という高い光学性能を有している。また、73dBの高い迷光抑圧比により、高ダイナミックレンジの測定を実現する。これにより、様々な光デバイスの特性試験に適応可能だ。