シスコが、従業員や顧客の体験を変革するインテリジェントでセキュア、アシュアランスを搭載したWi-Fi 7製品を発表
モバイル/無線 無料ワイヤレスの進化:AIネイティブで自己設定が可能、レジリエントで安全な接続を実現
シスコは11月21日、インテリジェントでセキュア、アシュアランスを搭載した新たなワイヤレスのイノベーションとして、スマートなWi-Fi 7アクセスポイントと、設定なしでスマートスペースを実現できる統合サブスクリプション ライセンスを発表した。
このイノベーションにより、顧客の接続性、セキュリティ、アシュアランスの課題解決を支援し、職場の将来性を高めるための柔軟な基盤も提供する。
ワイヤレステクノロジーは、働き方、学び方、そしてショッピングのあり方まで、世界を新たに形づくってきた。ワイヤレスのイノベーションは現在も物理空間とデジタル空間の境界線をさらに曖昧にし、組織がワークスペースを変革し、AIドリブン時代の新たなデジタル体験を創出できるよう支援している。
シスコは「Wi-Fi 7は基本的なパフォーマンスの向上を実現する一方で、ショッピング体験を刷新したい小売業者、正確な資材追跡により業務を最適化したい製造業者、患者のケアを改善したい病院が求めているのは接続だけではない。インテリジェントで、安全で保証されたプラットフォームが必要とされている」と指摘する。
シスコの最高プロダクト責任者であるジーツ・パテル(Jeetu Patel)氏は「私たちが行うほぼすべてのことは人間の行動とセンサ、カメラ、スクリーンを融合させ、物理的な体験をますますデジタルの世界に融合させる。そしてWi-Fiはこれらすべての中核にある。シスコのWi-Fi 7製品とCisco Spacesにより、接続、セキュリティ、データ、アシュアランスを提供する。IT部門、不動産部門、総務部門は、従業員や顧客の体験をあらゆる場所で刷新するために必要な接続性、アシュアランス、データを提供する」とコメントを出している。
簡素化されたライセンスと柔軟な展開
新たなCisco Wireless Wi-Fi 7アクセスポイントは、あらゆる場所の顧客に最新のワイヤレス規格を提供する。シスコの新しいスマートなアクセスポイントは、オンプレミスまたはクラウド上で管理ができ、両環境間でシームレスに切り替えることができる。この柔軟性は、シスコのWi-Fi 7ソリューション全体をカバーする単一ライセンスである、統合ネットワーキング サブスクリプションにより実現する。
シスコは「新たな Cisco Networking Subscriptionにより、お客様とシスコの取引がよりシンプルになり、組織は事業に合わせて拡充、進化させることのできるワイヤレスネットワークに自信を持って投資することができる」としている。
シスコの優位性
組織がテクノロジーを活用して従業員の業務効率化を図り、エンドユーザに差別化された体験を提供しようとする中で、ワイヤレスの役割は拡大している。シスコのWi-Fi 7によるイノベーションにより、スマートで拡張可能な、体験に基づくアプローチを顧客に提供する。
シスコが提供する製品の特徴は以下のとおり。
インテリジェント:シスコの新たなWi-Fi 7アクセスポイントは、業界で最もインテリジェントなワイヤレス製品であり、AIネイティブのパフォーマンス最適化機能、そして容易に利用開始できる自己設定機能が搭載されている。アクセスポイントは世界中で使用でき、接続されると速やかに場所を自動検出する。Cisco Spacesプラットフォームへのアクセスがサブスクリプション ライセンスに追加され、お客様はワークスペースをスマートスペースに変えるOS を手に入れることができる。
セキュリティ:業界で最も高度な脅威検出機能を搭載し、AIネイティブのデバイスプロファイリング、脅威防御、高度なワイヤレスセキュリティおよびデータ暗号化により、あらゆる接続を安全に保護する。
アシュアランス:Cisco ThousandEyesにより、顧客はAIと自動化機能を活用し、ワイヤレスネットワーク、自社所有ネットワーク、自社で所有しないネットワーク全体でパフォーマンスのボトルネックを特定して解消し、あらゆる接続された体験を保証し、場所にかかわらず全てのユーザに卓越したデジタル体験を提供できるようになる。
エコシステムがシスコのプラットフォームアプローチを採用
このイノベーションは、シスコのNetworking Cloud プラットフォームアプローチの実現に向けたシスコの歩みを強調するものだ。AIネイティブのインテリジェンスが全体に組み込まれており、顧客やパートナーのシンプルで安全な業務を実現するシスコの取り組みが示されている。
Fira de Barcelonaの通信担当マネージャであるカルロス・サンチェス・バエナ(Carlos Sanchez Baena)氏は「Fira de Barcelona は、ワイヤレステクノロジー関連の一大イベントであるMobile World Congressなど、毎年270ものイベントをバルセロナで主催しており、世界中で開催している。ワイヤレステクノロジーの未来を形成するために世界中から幹部が集まる。50万平方メートルの展示スペース全体でシームレスな接続を提供することが非常に重要だ。そのためには非常に信頼性が高く予測可能で安全なワイヤレス体験が不可欠だ。高帯域幅のテクノロジーが急速に拡大し、AR/VRやライブストリーミングへの対応はさらに重要になっている。そのような中でシスコからWi-Fi 7が提供されることを非常に嬉しく思っている。シスコは最も信頼性が高く大規模で安全な接続を提供しており、当社が連携する唯一のプロバイダだ」とコメントを出している。
IDCのエンタープライズ ネットワーク担当上級研究マネージャであるブランドン・バトラー(Brandon Butler)氏は「Wi-Fiはユビキタスなテクノロジーであり、世界中の組織にとって日常やミッションクリティカルな通信に欠かせない要素だ。近年、業界ではAIによる業務簡素化のメリットを活用するべく、ネットワーキング プラットフォームの採用が広がっている。シスコのワイヤレス製品と統合ライセンスアプローチは、プラットフォームアプローチが顧客にとって価値があることを示しており、より高い柔軟性や、継続的な最適化とイノベーションを可能にする」とコメントを出している。
提供時期
Cisco Wi-Fi 7アクセスポイントは、11月から受注を開始し、12月に提供予定。