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シンクレイヤが、集合住宅やホテル向け小型CMTSを販売開始。高速インターネットを簡単導入

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 シンクレイヤは8月27日、建物内のテレビ用同軸ケーブル配線をインターネット用の通信回線として活用する通信機器、屋内用小型CMTS『EC1000』を8月より販売を開始したと発表した。価格はオープンプライス。

 既設の集合住宅やホテルなどでは新たに高速インターネット回線を敷設することが難しく、建物のオーナーには大きな悩みだ。また、ISP(インターネットサービスプロバイダ)においても、建物内にインターネット設備を持たない集合住宅などへのサービス提供には、建物の設備による制約もあり導入が難航するケースも少なくない。
 『EC1000』は、CATVインターネットで長年培われた技術を棟内用にダウンサイジングした製品で、建物内の既設テレビ共聴設備を使用して高速通信を行う。
 シンクレイヤは「『EC1000』の導入により、建物のオーナーには物件の付加価値の向上が図れ、入居率の改善につながるとともに、ISPにおいてはより質が高く安定したインターネットサービスを提供できるようになるため、集合住宅やホテルなども顧客層として取り込めるようになる」としている。

充実したネットワーク環境を、低コストで簡単に実現
 小型CMTS『EC1000』(親機)を建物内の既設テレビ共聴設備に接続するだけで、建物内の全てのテレビ端子がインターネット対応になる。あとは、インターネットに加入した住民宅内のテレビ端子にケーブルモデム(子機)を接続するだけでよい。
 ISPが提供する上位光通信回線設備に『EC1000』を接続すれば、テレビ用同軸ケーブル配線を経由して インターネットにアクセスできる。
 シンクレイヤは「工事の手間や期間が大幅に削減できるので、他の方式と比較して手軽にご導入いただける」としている。

『EC1000』の展開イメージ。※建物の規模によりテレビブースター等の交換が必要な場合がある。

従来の取扱い製品よりも、約40%の小型・軽量化を実現している。これにより、従来サイズでは十分な設置スペースの確保が難しかった集合住宅やホテルでも設置が可能だ。

導入コスト・通信性能比較
 屋内用小型CMTS『EC1000』を使用した棟内ケーブルモデムシステムは、既設のテレビ用同軸ケーブル配線を使用するため新たに棟内に新規配線工事をする必要がなく、工期とコストを抑えることができる。また安定した高速通信環境も構築可能だ。

他の方式との比較。

製品仕様。

 シンクレイヤは「創業60年を越える歴史の中で培ってきた確かな放送・通信技術力を通じて、 安全・安心で持続的な街づくりに貢献していく」としている。