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ノキアが、ネットワークの未知なる可能性を示す「Amplify Japan」を開催

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6Gの未来に向けた日本のDXを推進する最新の取り組みを発表

 ノキアは、「Amplify Japan」(東京:7月10~12日)を開催し、日本のデジタルトランスフォーメーションへのコミットメントを改めて表明した。
 同イベントでは、5Gの進展、6Gへの進化、プログラマブル ネットワークの統合など、様々なトピックが取り上げられ、これらの議論を通じて、ノキアは日本のSociety 5.0の実現に向けた支援に全力を尽くす姿勢を示した。

 イベントの冒頭では、ノキアソリューションズ&ネットワークスの代表執行役員社長である加茂下 哲夫氏が開会の挨拶を行い、ノキアの日本でのプレゼンスと戦略の方向性について発表した。
 続いて、技術戦略本部長である高岡 晴生氏が、今後6年間で日本を5G から6Gへと導くモバイルネットワークの具体的な進展についてのプレゼンテーションを行い、6G が日本の産業、ビジネス、およびエコシステムにもたらす潜在的な利益につい て洞察を提供した。また、デジタル、物理、ヒューマンドメインを融合させることで、日本社会の生活と仕事の方法を再定義する革命的な没入体験を創造するというノキアの6Gビジョンも強調された。
 さらに、製品管理部門責任者 RAN 製品ラインマネジメントであるブライアン・チョー氏はエネルギー効率、オートメーション、価値創造の分野で重要な役割を果たすミッションクリティカルなソリューションを提供することで、ノキアの最新の革新的な製品がネットワークの進化にどのように貢献しているか明示した。
 続いて、ソリューションコンサルタントである中尾 泰幸氏より、ネットワークの進化と、開発者に優しいインターフェースを備えたNokiaのNetwork as Code プラットフォームがどのように複雑さを簡素化し、シームレスなアプリケーション展開を可能にすることで、新しいユース ケースを生み出すかについて、プレゼンテーションを行った。

 イベント後半では、ノキアが有するポートフォリオ全体にわたる最新のイノベーション、ソリューション、技術を紹介。そして、日本のビジネスや企業、通信サービスプロバイダー(CSP)のDXを支援し、社会経済の成長を促進する役割を強調した。
 イベントで紹介されたイノベーションには、次のものが含まれる。

Radio Portfolio
2024年のMobile World Congressで発表した、AirScale 無線機、ベースバンド、 スモールセル等の 業界をリードする最新の機器。

MantaRay Energy Efficiency
無線ネットワークのエネルギー消費を削減するためのモバイルネットワークソリューション。MantaRay Network ManagementとMantaRay SON製品によって構成され、人工知 能を活用して無線ネットワークのパフォーマンスを低下させることなく、エネルギー消費を最適化する。

AI-based Digital Twin
デジタルツイン、AI、自動化の独自の組み合わせに基づく最新のサービス。AIを利用したデジタルツインを活用することにより、ネットワークの全体像とパフォーマンスの状況を可視化し、ネットワークの設計、展開、最適化、およびハードウェアの保守において、適切な時期に適切な行動を自動的に提案する。

RXRM (Real-time eXtended reality Multimedia)
低遅延と帯域幅の削減が可能な360°ビデオと3D空間オーディオのソリューション。すでに様々な業界で活用されおり、利用している企業はさらなる効率性を実現している。また、生産性や従業員の安全性を向上させ、新たな収益源を開拓することができる。

Monetize programable networks
テレコムキャリアのネットワークでは、十分に活用できていないリソースを収益化することが重要視されている。NW as codeを利用した実環境のデモとして、ベルギーのTelenet 社のNWを利用したエンドユーザ向けリモート船舶操縦アプリケーション開発に対して、どのように貢献しているのかを紹介する。

Cybersecurity operations with advanced GenAI
5Gネットワークに対するサイバーセキュリティの脅威が増加している。このデモは、Nokia Cybersecurity Dome プラットフォーム内の生成AIが、迅速にサイバー攻撃を検出して対抗する方法を示す。10倍に増加したデータ量を活用することで、Nokiaはセキュリティと整合性を確保しながら自動化された対処法により10倍高速に応答することができるようになる。

MX Boost + Nokia DAC Wi-Fi
MX Boost:異なる種類のコネクティビティテクノロジーをひとつのプラットフォームで統合し、無線ネットワー クシステムの最適化を実現する。
Nokia DAC Wi-Fi:ノンクリティカルなOTアプリを最新のWi-Fi技術で強化し、プライべートネットワークを補完する。

 ノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社の代表執行役員社長である加茂下 哲夫氏は「Amplify Japanの勢いを受けて、私たちは日本のデジタル変革の旅、日本を支援することに強くコミットしている。当社の業界をリードするモバイルネットワークソリューションにより、6Gを通じて日本のビジネス、企業、および通信サービスプロバイダ(CSP)を新しい接続時代に備えさせることができる。ノキアは、日本の真に接続された未来のビジョンを実現するための信頼できるパートナーであり、可能性を解き放つだけでなく、長期的な 経済成長を促進するデジタルエコシステムを育成し続けることを楽しみにしている」とコメントを出している。

※同イベント時の記者説明会のレポートは後日掲載予定