光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

MCDRとユニアデックスが、DC向けマネージドサービスで協業

データセンタ/LAN 無料

第1弾として、リモート監視サービスを NRTキャンパス(千葉県 印西市)およびKIXキャンパス(大阪府 箕面市)で提供開始

 MCデジタル・リアルティ(以下、MCDR)とユニアデックスは5月29日、データセンタ向けマネージドサービスの協業を開始すると発表した。(情報提供:共同通信PRワイヤー)

 両社は「本協業の第1弾となる『リモート監視サービス』をMCDRのNRTキャンパス(千葉県 印西市)およびKIXキャンパス(大阪府 箕面市)で、本日から提供開始する」としている。

サービス概要図

 リモート監視サービスは、ユニアデックスのリモート監視センターから、MCDRのデータセンタ内に構築された、顧客のサーバやネットワーク機器を24時間365日、常に遠隔で監視し、システムの安定稼働を支援するサービスだ。
 顧客は、MCDRが提供するオンサイトのリモートハンドサービスに加えて、ユニアデックスの提供するリモート監視サービスを活用することにより、より安心安全なデータセンタ利用と、運用管理の負荷軽減を図ることが可能になる。

背景
 企業では、デジタルトランスフォーメーションの推進や生成AIの利用拡大、ハイブリッドITの採用増加を受け、データセンタは、より高度なデータ処理を担うミッションクリティカルな領域へと用途が拡大している。
 それに伴い、データセンタにおけるシステム障害や異常につながる兆候をいち早く検知し、適切な対策を講じることは、企業やIT事業者にとっての命題となりつつある。しかしながら、システムの監視・運用管理を担うIT人材は不足傾向にあるのが現状だ。
 MCDRとユニアデックスは「こうした課題に対応するため、お客さまのデータセンタ運用管理における負荷軽減と効率化を支援する、より包括的なサポートの提供をめざし、本サービスを提供する」としている。

リモート監視サービスの概要

異常・障害を早期発見し、安心安全の機器運用管理と迅速な対応を実現
 サーバ、ネットワーク機器の正常性を顧客の用件に合わせて多角的に監視を提供する(Ping監視・アプリケーション監視・リソース監視・URL監視・ログ監視など)。これにより、レスポンスタイムの低下をはじめとしたシステムの異常を早期発見し、顧客が指定した連絡方法(メールや電話)で、システム異常をいち早くご連絡することが可能だ。

エージェントレス監視(注)で機器1台から手軽に導入が可能
 Ping(機器が通信可能であることを確認するための通信)やSNMPポーリング(機器の状態を問い合わせるための通信)など監視システムから監視対象機器に正常性を問い合わせる監視方式を採用したサービスのため、顧客の機器への監視エージェントの導入作業は不要だ。
 また、データセンタ内に構築したサーバやネットワーク機器を、導入機器メーカーや構築ベンダに関わらず1台から監視を行うことができるため、柔軟かつ小規模な利用にも対応する。

異常検知から復旧対応まで、リモート完結が可能
 顧客は、本サービスおよびMCDRが提供する24時間365日オンサイトに常駐するオペレータが、顧客ラック内機器の物理作業やトラブルシューティングを支援するリモートハンドサービスを組み合わせて利用できる。また、機器に異常が発生した際でも、監視センタの専任オペレータが遠隔から復旧対応を行うことが可能だ。オンサイトでもリモートでも、データセンタ運用管理の負荷軽減を図る包括的なサポートを提供する。

今後の予定

 MCDRとユニアデックスは「今回提供を開始するリモート監視サービスに続き、今後もデータセンタを軸としたお客さまのITインフラ構築を支援するマネージドサービスを提供していく予定だ。さらに、協業を機にお客さまのニーズに応えて、より利便性の高いデータセンタサービスの提供をめざして、一層の連携強化を図っていく」としている。