ローカル5Gを用いたアプリケーション開発環境を拡充【古河電工】
DX/IoT/AI 無料ローカル5G実験試験局免許を取得し、屋外基地局や5Gコアシステムなどを設置
古河電気工業は、総務省関東総合通信局よりSub6帯域(4.6GHz~4.9GHz)に対応したローカル5Gの実験試験局免許を11月10日に取得した。
同社は「これに伴い、平塚事業所内のブロードバンドシステムアプリケーションラボにおいて、ローカル5Gを用いたソリューションの実証実験およびアプリケーション開発の環境を拡充した」としている。
背景
現在、ケーブルテレビ事業者や通信事業者では、光ファイバを用いたPON方式の通信システムが採用されており、このPONとローカル5Gを接続することで、法人や自治体なども新しい独自サービスの提供が可能になる。例えば、構内自動搬送システムや医療機関における高解像度の映像伝送による遠隔検査システム、専用のスポーツコンテンツのリアルタイム中継伝送などが期待され、こうしたサービスの開発や検証への支援ニーズが高まっている。
内容
ローカル5Gの実験試験局免許の取得により、11月10日に 平塚事業所内のブロードバンドシステムアプリケーションラボに屋外基地局や5Gコアシステムのほか、これらの接続に必要なPONなどを設置した。同ラボは2021年の開設以降、顧客環境と同等のシステムでアプリケーション開発を行ってきたが、今回新たな設備が加わったことで、ローカル5Gのアプリケーション開発に加えて、ソリューションおよび新サービスのユースケースなどの実証実験が可能となる。
同社は「今後、本実験場を利用したアプリケーション開発として、ドローンやロボットなどを用いたアプリケーション、高精細映像の伝送実験や次世代自動車通信向け通信インフラ用の通信実験、5Gを用いたIPテレビ配信などの検証を行う予定だ」とし、「当社は今後も、光と無線通信を融合した革新的ネットワークの開発やソリューションの強化を進め、情報通信ネットワークの強靭化・高速化に貢献していく」との考えを示している。