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ミライト・ワンおよびMMDが、都市型水族館「AOAO SAPPORO」(札幌市)に世界初となる第4世代HD-PLCを導入

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 ミライト・ワンおよびMMDは7月11日、両社による共同企業体が施工した都市型水族館「AOAO SAPPORO」(札幌市中央区南2条西3丁目、2023年7月20日開業予定) において、水濾過設備や人工海水製造装置、各種水槽の水温・流量等の監視や制御により水族や生き物の快適な環境を創り続けるLSS(Life Support System)の情報収集に必要となる通信手法として、最新規格の高速電力線通信である第4世代HD-PLCを採用し運用を開始したと発表した。

 ソシオネクストは、LSSの情報収集を行うシステムで必要となる第4世代HD-PLCを実現する通信用LSIを開発・供給するとともに、共同企業体との実証試験を行い、最新規格の高速電力線通信としては世界初※となる社会実装の実現に貢献した。
(※) 第4世代HD-PLCを電力線通信で初めて社会実装した例。ソシオネクスト調べ。

 第4世代HD-PLCは、高速電力線通信技術である国際規格(IEEE1901-2020)に準拠しており、情報機器が通信するための専用通信ネットワーク(有線・無線)を使用せず、一般施設の配電線(電力線など)を利用して通信を実現する。この特徴により、新設や既存の設備機器との情報通信を支えるスマートコネクティッド社会の通信規格として注目されている。

 最新規格の高速電力線通信の採用メリットは、新たに通信ネットワークを敷設することなく常時通信が可能となり、省線化による図面レス、工期短縮、イニシャルコストを抑えつつ、安定した通信環境・通信速度を維持出来ることにある。このような設備機器やエネルギーの情報収集には、新設・既設問わず、配電線を活用した通信手段が有効であると共同企業体は判断して採用に至ったという。
 ミライト・ワンおよびMMDは「今後も設備機器やエネルギーの情報収集、制御を行う際のイニシャルコストやLCC削減に寄与する通信技術の1つとして同技術を採用することで、脱炭素社会の実現に貢献していく」との考えを示している。

システムイメージ図

AOAO SAPPORO展示風景(イメージパース)