CovalentがBlackBerryとのパートナーシップを締結。国内IIoTのサイバーセキュリティを、欧米諸国の水準へと引き上げ
DX/IoT/AI 無料Covalentは6月1日、インテリジェントなセキュリティソフトウェアとサービスを提供するBlackBerry Limited(以下BlackBerry)と、日本市場向けサイバーセキュリティ関連ビジネスのパートナーシップを締結したと発表した。(情報提供:PR TIMES)
Covalentは「両社のパートナーシップにより、これまでBlackBerryが欧米市場で展開してきたサイバーセキュリティ関連サービスを日本国内でも本格展開する」としている。
ソフトウェアの巨大化・複雑化が進む自動車業界、FA業界、医療機器業界では欧米を中心に、いわゆるWP.29やIEC 62443といったサイバーセキュリティ関連法規が策定され、対応の必要性が高まりつつある。
そうした中でCovalentは、国内のサイバーセキュリティに関わる様々な取り組みを欧米諸国の水準へと引き上げていくべく、約40年に渡ってデータの保護およびミッションクリティカルの産業で確かな技術と実績を築き、日本国内でのブランド力も高いBlackBerryとのパートナーシップ締結を決定した。
Covalentは「本協業を通して、従来のBlackBerry QNXユーザーへの付加価値向上としてサイバーセキュリティ関連サービスを提供、BlackBerryのブランド、Covalentのエクスパティを生かした共同プロモーション、BlackBerryのセキュリティチームとCovalentが連携し、日本国内においても世界最高品質のサイバーセキュリティ関連サービスを提供予定だ」と説明している。
BlackBerry Japan IoTのSachin Aggarwal(アガルワル サッチン)氏は「日本国内でもミッションクリティカルの産業においてサイバーセキュリティ関連サービス展開を模索する中、IoT制御ソフトウェア開発知見やサイバーセキュリティ関連のノウハウに代表されるエクスパティを有するCovalentとパートナーシップを締結したことを大変嬉しく思っている。今後、日本国内の企業に私たちのサービスを通してセキュリティ第一のソフトウェアが広まることを期待している」とコメントを出している。
展開サービス・ソリューション
Covalentは「法規制対応のためにセキュリティ対策を行う企業や、セキュリティ対策に関する知識のない企業ほど、重厚なサイバーセキュリティ対策を計画し、ソフトウェア開発コストの増大、開発スピードの遅れなど競争力の低下を招く恐れがある」と指摘。同社はユーザごとに必要なサイバーセキュリティ対策を見極めて適正なソリューションを提供することをめざし、次のサービスを提供していくとしている。
- サイバーセキュリティ対策成熟度診断(クイックアセスメント) 顧客の現状を分析し、あるべき状態の実現に向けて必要な取り組みを適切に設計するサービス。
- サイバーセキュリティ対策の検討に向けた外部リサーチ サイバーセキュリティ対策を正しく実行するために、先進企業が実践する具体的な取り組み内容を、その目的も含めて調査するサービス。
- サイバーセキュリティ対策の運用設計・ハンズオン支援 サイバーセキュリティ対策に必要となるSBOM(Software Bill of Materials)、TARA(Threat Analysis and Risk Assessment)、Penetration Testingといった対策の運用をハンズオンでご支援するサービス。
上記サービスを、日本市場における自動車業界、産業機器業界、医療機器業界、重電業界などの製造業を中心に提供いくという。