「LinkWare Live」の認証試験レポート数が 1 億件を突破【フルーク・ネットワークス】
DX/IoT/AI 無料テクトロニクス&フルーク フルーク(以下、フルーク・ネットワークス) は5月23日、同社の「DSX ケーブルアナライザー」他と「LinkWare Live」クラウドサービスを組み合わせた配線試験レポートのアップロードされたレポート件数が、1 億件を達成したことを発表した。
同社は「ケーブル配線性能認証はネットワークの完全性を確認し、メーカー保証に準拠することを保証するための必須試験だ。今回の1億件のレポート数の記録は、通信ネットワーク技術者のみならず、配線工事業の現場においても、クラウド利用の遠隔操作およびDX普及が進んでいる状況を実証したものと考えられる」と説明している。
「LinkWare Live」で配線試験結果をクラウド上で管理。1億件のアップロードを達成
「LinkWare Live」は、配線試験の結果をクラウド上で収集し、管理するためのクラウドサービスだ。「LinkWare Live」を使用することで、配線試験レポートを印刷するためのコンピュータやプリンタの設定などをする必要がなく、レポートをクラウド上で簡単に共有することができる。
今回の1億件を超えるアップロード達成は、「LinkWare Live」がネットワークテスタ業界で最も幅広く使用されているクラウドサービスであることを示している。また、フルーク・ネットワークスの顧客が、加速度的に「LinkWare Live」を使用していることも示している。
フルーク・ネットワークスのメタルおよび光ファイバ配線認証試験用テスタ「Versiv (バーシブ)」ファミリー製品の一つである「DSX-8000/5000 ケーブルアナライザー」は、Cat 5e、Cat 6、Cat 6A などの情報配線システムのメタル配線テストを行うためのテスタであり、「LinkWare Live」クラウドサービスは、配線試験の結果をクラウド上で収集し、管理するためのサービスだ。この自動アップロード機能は、配線試験レポートを簡単に共有し、保存できるようになっている。
同社は「今回の 1 億件を超えるアップロード達成は、フルーク・ネットワークスがネットワークテスタの分野で革新的な技術を提供していることを示している。また、この技術が多くの配線敷設工事業者などの企業に広く利用されていることを示している。そして、LinkWare Liveの利用者は、世界中のネットワーク・エンジニアや技術者たちからなる広大なネットワークを形成しており、リアルタイムで配線試験の状況を共有し、問題解決に役立てている」と説明している。
リモートワークやオンライン教育に対応するための、高品質なネットワーク環境の維持に貢献
COVID-19 パンデミックの影響で、リモートワークやオンライン教育が急速に普及した中でも、高品質かつ安定したネットワーク環境が必要であり、「LinkWare Live」を通じて、リモートワークやオンライン教育に対応するための高品質なネットワーク環境の維持に貢献している。エンジニアや技術者たちは、「LinkWare Live」を利用することで、オフィスや教室から離れた場所でも配線試験の結果をすばやく共有し、問題を早期に解決することができる。
DX に取り組む企業や組織に、高品質なネットワーク環境を提供。ネットワーク設計・施工と運用の最適化に役立つソリューション群
また、フルーク・ネットワークスの「Versiv」ファミリー製品と「LinkWare Live」は、DX に取り組む企業や組織にも貢献している。DX においては、ネットワーク環境の最適化が不可欠であり、そのためには高品質なネットワーク設計と運用が必要だ。
政府でも、DX に取り組むプロジェクトが進められており、例えばスマートシティが注目されている。これは、ICT 技術を活用して都市のインフラやサービスを効率化し、住民の暮らしや経済活動の支援をする取り組みだ。
一方、民間企業においても DX の取り組みが進んでおり、例えば製造業においては、IoT 技術やビッグデータ解析によって工場の生産ラインを最適化することが求められている。また、小売業においては、ネットショップやECサイトの運営に加えて、店舗内のセンサ技術を活用した顧客分析や商品の陳列最適化などが行われている。
こうした DX の取り組みにおいては、ネットワーク環境の最適化が不可欠であり、そのためには高品質なネットワーク設計と運用が必要だ。フルーク・ネットワークスは、「DSX-8000/5000 シリーズ・ケーブルアナライザー」と「LinkWare Live」を組み合わせたソリューションを提供することで、DX に取り組む企業や組織のネットワーク環境最適化に貢献している。「LinkWare Live」を利用することで、エンジニアや技術者たちは、オフィスや教室から離れた場所でも配線試験の結果をすばやく共有し、配線障害やテスタの設定問題などを迅速に解決することができる。
高速・高信頼性のネットワーク環境を構築するためには、メタル配線や光ファイバ配線の試験ツールが必要
近年ではオフィスや工場などの建物内でのネットワーク環境が複雑化しており、高速・高信頼性のネットワーク環境を構築するためには、物理層の品質が非常に重要だ。このような環境下で、メタル配線や光ファイバ配線の試験ツールが必要になる。
メタル配線に関しては、例えば、LAN ケーブルの接続部分の配線が正しく行われているか、信号が適切に伝送されているか、電気的なノイズや干渉が発生していないか、といった試験が必要だ。これらの試験は、配線の品質を保証するために欠かせないものであり、正確な測定結果が得られるように適切な測定ツールが必要となる。
また、光ファイバ配線に関しては、光信号の強度や波長が適切であるか、光ファイバケーブルの繋ぎ目の損失や光信号反射が最小限に抑えられているか、光ファイバ端面に汚れがないか、といった試験が必要となる。これらの試験は、光ファイバネットワークにおいて信頼性の高い通信を実現するために不可欠だ。
物理層の試験には、配線の品質だけでなく、障害診断機能の備わったトラブルシューティングなど、ネットワークの品質維持に必要な機能が含まれる。これらの機能が充実している試験ツールを使用することで、ネットワーク・トラブルの原因を素早く特定し、迅速な復旧を実現することができる。
以上のように、メタルおよび光ファイバ配線の重要な試験を行う認証用試験ツールは、高速・高信頼性のネットワーク環境を実現するためには欠かせないものであり、ネットワーク工事業者あるいはデータセンタや企業・公共機関のネットワークインフラ管理者にとって必須のツールとなる。
「LinkWare Live」の機能と特長
「LinkWare Live」 は、敷設されたメタル及び光ファイバ配線の認証試験用テスタ 「Versiv」ファミリー製品と連携稼働する、配線工事業者やその顧客向けのサービス機能だ。このクラウドサービスは設置されたケーブルの認証プロセスを管理する配線工事請負業者や発注側のネットワーク管理者にとっても有効な、次のソリューションを提供する。
テスタのセットアップを一元化:プロジェクト・マネージャーは、遠隔地にある 1 台または複数のテスタの設定内容を事前に確定させておくことができるため、現場作業者への伝達ミスを最小限に抑え、設定ミスや測定上の間違いをなくすのに役立つ。
ケーブルIDの管理:ケーブルIDを一元的に設定し、Brady、Brother、Dymo、Epsonのラベル ライターとともに遠隔地にあるケーブルテスタにロードすることで、一貫したラベリングとレポート作成を実現する。
試験結果のリモート・アップロード:試験現場のテスタから Wi-Fi 経由で結果をアップロードできるため、オフィスに車で戻る必要がなくなり、試験結果データを誤って消去することや、盗難によるデータ紛失のリスクがなくなる。
結果の管理と追跡:アップロードされた結果は間違いなく管理された正しいジョブに割り当てられるため、オフィスでのデータ整理作業が軽減される。また、管理者は、携帯電話から現場での作業の進捗状況を追跡し、工事を順調に進めることができる。
テスタの追跡とステータス把握:「LinkWare Live」により、各テスタの最終確認場所とテスタの校正状況を追跡、確認できるため、効率的な資産管理を実施できる。
「LinkWare Live」の価格は無料。「Versiv」本体が無くとも、アカウント作成すれば無料で試すことができる。