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移動体通信に強いメッシュWi-Fi/スマートローミング機能を搭載した、Wi-Fi 6E 準拠の組み込み用無線LANモジュール「FXE5000」を発売【コンテック】

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 コンテックは1月11日、「切れない無線LANの追求」をコンセプトにメッシュWi-Fi/スマートローミングの新機能を搭載、Wi-Fi 6Eに準拠した名刺サイズの組み込み用無線LANモジュールを開発したと発表した。この新製品FLEXLAN FXシリーズ「FXE5000」の受注は、2月より開始するという。

組み込み用無線LANモジュール FXE5000

 「FXE5000」は、イーサネット通信機能を持つ機器をWi-Fi対応化する名刺サイズのモジュール。CPU内蔵のボードコンピュータに、Wi-Fi化に必要な無線LANドライバ、TCP/IPプロトコルスタック、暗号化/認証セキュリティの機能を実装したインテリジェントタイプだ。ケーブル接続するだけでイーサネット通信機器を簡単にWi-Fi化することが可能で、開発コストを大幅に削減することができる。
 「FXE5000」は、2022年9月2日に認可された無線LANの新規格Wi-Fi 6E (IEEE 802.11ax) に準拠している。OFDMA (Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、MU-MIMO (Multi-User MIMO)、Spatial Reuse といった新たなテクノロジが実装され、Wi-Fi 5 (IEEE 801.11ac) 準拠の従来製品から通信速度が2.8倍(※理論値)に高速化された。また、多くの子局を同時に利用する場合に発生していたスループットの低下や遅延が大きく改善された。従来の2.4GHz帯、5GHz帯に加え、新たに6GHz帯が使用可能となることで電波干渉が減り、より高速で安定した通信環境を構築することができる。

 コンテックは「この新製品は、当社の『切れない無線LANの追求』をコンセプトに、多数の移動体との無線通信で安定した通信環境を実現するメッシュWi-Fi/スマートローミング機能が搭載されている。半導体製造・食品工場や物流センターのAGVやAMR、医療機器など高い信頼性が求められる装置組み込みに適している」とコメントを出している。

1つのネットワークグループ (ESSID) を複数のアクセスポイントで網の目 (メッシュ) 状の通信経路で構成するメッシュWi-Fiネットワーク機能を搭載している。通信経路のどこかで障害が発生しても、自動的に最適な代替経路を確保して通信接続を維持するなど、障害に強いネットワークを構築できる。アクセスポイント間も無線接続なので、アクセスポイントを増やすだけで簡単に通信エリアを広げることができる。

スマートローミングのイメージ。通常1つの無線接続での通信を2つの無線接続 (二重リンク) に拡張して通信する「デュアルステーションモード」を搭載している。一方の無線接続が途切れても、もう一つの無線接続があるため、ローミング中にデータ通信が途絶えることがない。「切れない無線LAN」を追求するコンテックの独自チューニングにより、高次元のローミングを実現している。

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