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ローデ・シュワルツのパワーセンサが、90 GHzでのRFパワー測定に対応

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 ローデ・シュワルツは12月27日、ダイオード・パワーセンサの最高周波数を90GHzへと引き上げたと発表した。
 同社は「ダイオード技術を使えば、 軽量でコンパクトなポータブル計測器として、 最大限の感度による高速かつ高確度なパワー測定が行える。5Gや車載レーダー、Eバンド全域を含む衛星通信アプリケーションにおいて、67GHz以上のあらゆる周波数での高速なパワー測定も可能になる」としている。

 

新しいパワーセンサ「R&S NRP90S」および「R&S NRP90SN」

 「R&S NRP90S」および「R&S NRP90SN」は、パワー測定で無類の性能を発揮する。この新しい計測器は、50 MHz~90 GHzの並外れた周波数レンジと-70 dBm~20 dBmのダイナミックレンジを兼ね備え、毎秒50,000回という高速な測定速度を実現している。
 ダイオード技術は、67GHz以上の測定に対応した現行の熱電対型パワーセンサと比べて、パワー測定のダイナミックレンジが35dBも向上し、大幅な時間短縮になる。

 ローデ・シュワルツは以前より、最高67 Hzのパワー測定に対応した高速ダイオード・センサを提供する唯一のサプライヤとして市場に貢献してきた。
 今回、67 GHzから90 GHzへと最高周波数が拡大したことにより、新センサによって、最高71GHzという5G FR2-2帯の最新の割当て周波数のほか、71 GHz~76 GHz帯と81 GHz~86GHz帯の両方の衛星通信、76GHz~81 GHzで動作する車載レーダー、さらには他のより低周波数のワイヤレス通信技術をもカバーできるようになった。

 持ち運びやすいフォームファクタと柔軟な動作モードから、すべてのR&S NRPxxSパワーセンサは現場設置でもリモート設置でも、保守やモニタリング用途に最適となっている。ユーザは、運用の柔軟性を最大限に引き出せる。
 このパワーセンサは、R&S NRXパワーメータや対応するローデ・シュワルツの信号発生器/シグナル・アナライザに接続できるほか、R&S NRPVバーチャル・パワーメータをインストールしたPCにも接続可能だ。さらにUSBTMCプロトコルの産業規格をサポートしているため、テストシステムへの組込みも簡単だ。一方のR&S NRPxxSNモデルは、リモートでのLAN運用をサポートするためEthernetインターフェースも装備している。

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