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楽天生命パーク宮城にて新型「DX Wi-Fi」と5Gによる高品質ネットワーク上で混雑可視化のPoC実施【ミライト】

DX/IoT/AI 無料

 ミライト・ワンは11月21日、楽天野球団、エヌ・ティ・ティ・データ関西(以下、NTT データ関西)、 グランブライトコンサルティング(以下、グランブライト)と共同で、スタジアムの利便性を更に向上させることを目的とした実証実験を行うと発表した。
 同実証実験は、11月23日に楽天生命パーク宮城で実施される「楽天イーグルスファン感謝祭 2022」において、新型「DX Wi-Fi」と5Gによる高速、大容量、低遅延なネットワークを整備し、広範囲に複数個所設置されたカメラの映像を集約し、AIにより混雑状況を分析し表示・誘導するという。

 同実験にあたって、楽天モバイルが5G通信環境を提供。同実証実験における広範囲の高速無線ネットワークについては、新型の「DX Wi-Fi」及び楽天モバイルの5G通信で構成される高品質なハイブリッド無線網を構築する。
 「DX Wi-Fi」は、NTTデータ関西が取り扱い、ミライト・ワンが販売、設計構築、保守等を行う製品で、新型の「DX Wi-Fi」はWi-Fi6(IEEE802.11ax)に対応し、500m以上の長距離、広範囲にWi-Fi環境を構築できる従来の製品よりも、より高速なネットワーク環境を構築するだけでなく、回線の混雑にも強く、複数の機器を同時に接続しても負担なく通信を行うことが可能だ。この安定したハイブリット無線網により、スタジアムに広範囲に複数個所 設置されたカメラ映像を伝送する。
 集約された映像はエッジサーバ上の AI 混雑解析ソリューション「WaitTime」によってリアルタイムに解析される。スタジアム外周の飲食店舗の映像からは行列を自動抽出し、行列に並んでいる人数や待ち時間などを推定する。また混雑の予想される野外の飲食スペースやトイレの混雑状況も合わせて解析する。

 ミライト・ワンは「今回の実証実験では、これらの混雑解析結果の精度を検証するとともに、スマートスタジアムとして、お客様によりストレスなく快適に過ごしていただくために、この混雑情報をお客様にどのように提供するか、誘導などのオペレーションをどのように実施していくかを検証する」としており、今後について「今回の実証実験の結果をもとに楽天野球団と本格導入に向けた検討を進めていくとともに、ボールパークに限らず、スタジアムの価値を高めるネットワーク及びそのネットワークを活かしたサービスなどで構成されるスタジアム向けソリューションを展開していく予定だ」としている。