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ミライト・ワンが、水道に関する社会課題の解決に向けて水道事業のDX化を推進

DX/IoT/AI 無料

　ミライト・ワンは9月28日、「水道DXソリューション」の提供を開始した。同社は「持続可能な社会の実現に向けた水道事業のDX化を推進する」との考えを示している。

　社会インフラの老朽化や就労人口の減少が深刻化している中、ミライト・ワンでは、水道インフラの安定的・継続的な運用を支えるため、水道事業体の皆様へ毎年数十億円を超える施工実績に及ぶエンジニアリング業務を提供してきた。同社は、これら取組みを通じて自らが得た経験や、水道事業体の皆様からの要望をふまえ、データを活用して水道管の劣化診断から施工・保守に至る一貫した水道DXソリューションの提供を開始するという。

「水道DXソリューション」を構成する8つのソリューション

水道DXフルバリューマップ。

①「水道管劣化予測・影響度評価・更新計画策定ソリューション」は、水道事業体が保有する管路データと漏水履歴情報を活用し、独自の技術で構築した環境データベースとAI/機械学習によるアルゴリズムによって水道管の破損リスク、劣化状態を予測するソリューションだ。影響度評価は、劣化予測に加えて水道管の重要度を考慮することにより、漏水が発生した際のビジネスリスクをマップ上に可視化する。同社は「これらの予測結果を用いて自動で更新計画の立案を行うこともでき、これらのソリューションを提供することで更新計画の策定稼働やメンテナンス費用など、3割程度の削減が見込める」としている。

②「水道管施工管理ソリューション」（photoruction water）は、栗本鐵工所、フォトラクション、ミライト・ワンの3社で共同開発した水道管工事に特化した現場で使えるソリューションだ。多くの導入実績を持つ建設業向けの施工管理システム（photoruction）をベースに、配管詳細図の作成や継手のチェックなど水道管工事に特化した独自の機能を備えている。同社は「現場でスマートフォンやタブレット等の端末を利用した配管詳細図の作成が可能となる。また、継手チェックを実施した記録が帳票へ連動する為、従来現場作業後の夜間や休日に行っていた書類作成の効率化が図れるなど、施工管理作業の3割程度の削減が見込める」としている。

③「水道スマートメーターソリューション」は、流量データを無線で自動送信することで、現地に行かずに自動検針を行うことを実現する。また、取得した流量データから漏水検知、有収率の向上対策、住民への新たなサービス提供も可能となる。

④「ドローン水管橋点検ソリューション」は、ドローンを活用することで近接目視が難しい箇所の点検が可能となり、足場の設置など従来の点検作業で不安視されていた工程における安全性の向上と業務の効率化を実現する。また、ドローンで撮影したデータは赤外線カメラ画像やAI解析技術により、錆やコンクリートのひび割れを検出して、水道施設の老朽化による漏水・破損事故の防止に貢献する。