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新世代リモート制作や映像素材伝送を実現するAll-in-one 4K/8K非圧縮映像光伝送装置『MediaRouterX 』を発売

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 NTTエレクトロニクスは6月14日、長距離・大容量伝送可能な光パケットトランスポンダと、非圧縮映像機能が一体化し、画質劣化なく極低遅延の4K/8K双方向映像伝送を可能にした4K/8K非圧縮映像光伝送装置「MediaRouterX」を6月に発売すると発表した。

装置の外観

 同装置は、1Uシャーシに光トランスポンダ、L2/L3ルーティング機能、Media over IP機能をすべて実現することをコンセプトに構成されている。今回、NTTエレクトロニクスでは、NTT未来ねっと研究所の「非圧縮8K120p対応超低遅延映像伝送技術」をもとに、ホワイトボックス型光パケットトランスポンダに実装可能とする4K/8K SFR(標準フレームレート)/HFR(ハイフレームレート) Media over IP機能(SMPTE ST 2110)に対応した非圧縮映像伝送用プラグインユニット(Video PIU)を開発したという。
 NTTエレクトロニクスは「ダークファイバ利用やお客様自営回線の利用、および将来のAPNの普及により、現在は圧縮が主流の映像素材・局間伝送において、今後拡大していくと想定されるリモート制作、eスポーツ、超高臨場遠隔コミュニケーション等、非圧縮・極低遅延が求められるアプリケーションに対応した製品だ」と説明している。

リモートプロダクション ~番組制作のコストダウン~
 MediaRouterXは、200Gbps光コヒーレント伝送に対応し、中継現場とスタジオ間をダークファイバ、自営網、および将来普及が見込まれるAPNを利用し、画質劣化なく極低遅延で長距離・大容量の素材伝送を可能としました。PTP機能による複数映像の同期伝送を実現し、従来型番組制作であるの中継車を現場に持ち込む必要がなく、番組制作のコストダウンに寄与する。また、回線冗長機能によりシステムの高い可用性を実現した。

リモートプロダクションのイメージ

遠隔コミュニケーション ~高画質・極低遅延で超高臨場感~
 MediaRouterXは、4K/8K映像・音声を双方に長距離伝送することを可能とし、電話会議やWeb会議では実現できない、超高臨場かつ低遅延の遠隔コミュケーションを実現する。また、映像伝送だけでなく、データ伝送にも対応しており、映像伝送で使用していない場合でも、社内ネットワーク機器として利用することも可能だ。

遠隔コミュニケーションのイメージ