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シスコが、ソフトバンクの世界初SRv6 Flex-Algoによるネットワークスライシングの5G商用ネットワーク導入を支援

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柔軟かつ高度なトラフィック制御により、多様なニーズに応じた新しい5Gサービス提供を可能に

 シスコシステムズ(以下、シスコ)は4月27日、ソフトバンクの5G商用モバイルネットワークに、世界初(※1) となるセグメントルーティングIPv6 (SRv6)の拡張機能Flex-Algoを用いたネットワークスライシングの導入を支援したことを発表した。

 シスコとソフトバンクは、5Gの本格展開を見据え、信頼性、柔軟性、俊敏性を向上させ、2017年から、拡張性の極めて高い最新のネットワークアーキテクチャであるSRv6技術の導入において協業をおこなっている。今回、人口カバー率90%以上(※2) を誇るソフトバンクの5G商用モバイルネットワークにおいて、SRv6の全国展開を完了したという。

 シスコとソフトバンクは「すべての人にインクルーシブな未来を実現すべく、5Gの次世代ネットワークの構築において、トラフィックの増加やサービスの多様性による運用負荷の軽減やネットワークの高度化に向けて今後も共に取り組んでいく」との方針を示している。

 ソフトバンク 常務執行役員 兼 CIOの牧園啓市氏は「ソフトバンクでは、今後さらに増加するトラフィックに対応し、ストレスフリーなネットワークの実現に向けて5Gのさらなる高度化とエリア拡大を推進し、世界最高レベルの5Gのネットワークの構築をめざしている。今回、シスコの支援により、SRv6 Flex-Algo技術活用によるネットワークスライシングの導入ができたことを大変嬉しく思っている。今後、社会基盤としてますます高度化が進むネットワークの実現に向けて、シスコからの技術支援に大いに期待している」とコメントを出している

 シスコ APJサービスプロバイダー プレジデントのサンジェイ・カウル(Sanjay Kaul)氏は「世界初のSRv6の商用化に続き、ソフトバンクとシスコはセグメントルーティング技術活用において長きにわたり協業をおこなっており、業界の新たな水準となる今回の発表を大変嬉しく思っている。SRv6 Flex-Algoの特長であるプログラミングの柔軟性とシンプルさによって、ネットワークの安定性とコスト効率の改善を実現する。ソフトバンクとシスコは、今後も共に5Gとその先に向けた未来のインターネットを見据えた新たな技術活用を推進し、社会基盤の拡充を図っていく」とコメントを出している

(※1)シスコ機器におけるSRv6 Flex-Algo商用導入(シスコ調べ)
(※2)人口カバー率は、国勢調査に用いられる約500m区画において、50%以上の場所で通信可能なエリアを基に算定。