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ノキアと楽天モバイルが、商用DWDMネットワークで回線当たり1Tbps伝送を実証

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 ノキアは3月30日、楽天モバイルの商用DWDMネットワーク上で初となる、回線当たり1Tbps伝送を実証したことを発表した。

 現在の楽天モバイルのネットワークにおける200Gbpsと比較し、伝送速度の500%高速化を実現したことになる。この試験は 2022年1月に2日間にわたって、関東に設置している135km離れた2カ所のデータセンタ間で実施された。
 
 1Tbpsの通信速度は、150GHzの光スペクトル上で、ノキアの「Photonic Service Engine (PSE)」を用いて達成された。今回の試験では、楽天モバイルの商用DWDMネットワークにおいて、ノキアのDWDMラインシステムを用いてC-band上で光ファイバ当たり32Tbpsの伝送と、L-band拡張を用いて64Tbpsへ拡張可能であることを実証した。この技術は、楽天モバイルのネットワークにおいて増大を続けるデータ需要へ最大限の通信容量を提供し、800GbEを出力する最新世代のルータに対応するために不可欠なものとなる。
 今回の試験では、楽天モバイルの商用 DWDM ネットワーク上で、ノキアの光サービスエンジンを搭載したDSPを用いて、コンパクトで大容量のモジュラー型光ネットワーキング プラットフォームを構築した。
 このプラットフォームは、都市部や地方、ロングホールの通信におけるDCIアプリケーション向けに最適化されている。

 ノキアソリューションズ&ネットワークスの代表執行役員社長であるジョン・ランカスターレノックス氏は「回線あたり1Tbpsの実験では、光ファイバの容量を劇的に増加させ る能力と、新しい高速データセンタを内部接続できる楽天モバイル様のネットワークインフラの将来性を実証した。楽天モバイル様は、ネットワーク容量を拡大して、5G接続、動画、ARやVRなどの新しいアプリケーションを加入者やビジネスパートナーに提供できるようになる。ノキアのDWDMソリューションにより、楽天モバイル様は機器の設置面積を削減できるほか、運用コストも削減し、データセンタのコロケーションによって、ネットワーク展開の柔軟性を高めることができる」とコメントを出している。

 楽天モバイルの代表取締役CEOであるタレック・アミン氏は「ノキアとの協業により、楽天モバイルが商用DWDMネットワークにおいて回線当たり1Tbpsの伝送を実証できたことを嬉しく思っている。この技術的なマイルストーンを達成したことで、光ファイバ当たりのビット数を最大化し、電力効率を改善させることが可能となる。また、ネットワーク容量の増大化により、通信トラフィック増加への対応や高周波数帯の活用を実現し、新たなサービス提供にもつながると考えている」とコメントを出している。

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