スマートエネルギー事業の拡大加速に向けた電力関連業務の統合【NTTアノードエナジー、NTTファシリティーズ、日本電信電話、NTTアーバンソリューションズ】
テレコム 無料 NTTアノードエナジーは2月7日、NTTアーバンソリューションズのグループ会社である、NTTファシリティーズの電力エンジニアリング業務等の電力関連業務を、2022年7月(予定)に承継・統合し、NTTグループのスマートエネルギー事業を強化・拡大していくと発表した。
これにより、NTTグループの環境エネルギービジョン「NTT Green Innovation toward 2040」の実現に向けた取組みを推進し、日本における「カーボンニュートラルと経済成長の同時実現」に向け貢献していくという。
統合の目的
NTTはESGへの取組みによる経営基盤の強化と企業価値向上に向け、「事業活動による環境負荷の削減」と「限界打破のイノベーション創出」を通じて、「環境負荷ゼロ」と「経済成長」といった背反する目的の同時実現をめざした新たな環境エネルギービジョン「NTT Green Innovation toward 2040」(2021年9月)を策定し、NTTグループ及び社会のカーボンニュートラル実現に向けた取組みを推進している。
NTTアノードエナジーは、NTTグループのスマートエネルギー事業推進の中核会社として2019年に設立され、社会のカーボンニュートラルの実現、エネルギーの地産地消の推進に向けて再生可能エネルギーを中心としたスマートエネルギー事業を展開している。
NTTファシリティーズは、1992年の設立以来、「建築×エネルギー×ICT」の融合技術を駆使した統合ファシリティサービスを提供してきた。長年にわたり全国の拠点においてNTTグループの通信用電源設備の設計・監理や監視・保守を担い、通信の安定運用ならびにNTTグループの省エネルギー活動を推進するとともに、太陽光発電所の構築・運用・保守を中心とした再生可能エネルギーの推進に向けた取組みを展開している。
NTTアノードエナジーは「NTTファシリティーズの通信用電源設備および太陽光発電所の設計・保守を中心とした電力エンジニアリング業務等の電力関連業務をNTTアノードエナジーに移管・統合することにより、NTTグループの電力に関わる人材・技術・ノウハウ等を結集し、NTTグループのスマートエネルギー事業を強化・拡大していく。これによりNTTグループの環境エネルギービジョン『NTT Green Innovation toward 2040』の実現に向けた取組みを推進し、 NTTグループおよび社会のカーボンニュートラル、エネルギーの地産地消、レジリエンス強化の実現をめざす」としている。
統合後のNTTアノードエナジーのスマートエネルギー事業概要
今回の電力関連業務の統合により、NTTアノードエナジーは「グリーン発電事業」「地域グリッド事業」「需要家エネルギー事業」「構築・保守オペレーション事業」の4つの事業を推進し、これら4事業を一気通貫のバリューチェーンで結びつけることでスマートエネルギー事業を展開していく。
「グリーン発電事業」では開発機能を強化し、再生可能エネルギー発電所の開発に取り組む。「地域グリッド事業」ではNTTグループが保有するアセットの活用拡大により、再生可能エネルギーの地産地消とレジリエンス強化を推進する。また、「需要家エネルギー事業」では脱炭素ソリューションの展開により需要家のカーボンニュートラルを推進するとともに、「構築・保守オペレーション事業」では電力エンジニアリング機能(構築、保守、監視)の強化により品質向上と効率化をめざすという。
さらにNTTグループ各社、およびパートナー企業様が保有する技術・ソリューションとの連携を図ることにより、NTTアノードエナジーのスマートエネルギー事業と、NTTグループのICTと最先端の技術を融合し、日本における『カーボンニュートラルと経済成長の同時実現』に貢献していくという。