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ノキアが、5G SAのコアとマネタイゼーションソリューションによりKDDIの5G移行を推進

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 ノキアは12月2日(エスポー)、KDDIがノキアの5Gコアとコンバージド課金ソフトウェアを選定したことを発表した。
 これにより、ノキアは KDDI に対し、完全自動化されたクラウドネイティブの5Gコア アーキテクチャへの移行をサポートすることになる。ノキアのクラウドネイティブ 5G コアは、オペレータにゼロタッチに近い自動化機能を提供し、拡張性と信頼性を向上させる。KDDI のネットワークが5G SAコアに進化を遂げると、ユーザは低遅延、高速、多数同時接続の通信サービスを利用することができる。

 ノキアのオープンな5Gコアアーキテクチャは、運用を合理化し、ネットワークスライシングなどの重要な機能を提供することで、コストを管理しながら、市場の需要に対応できる柔軟性をKDDIに提供する。ノキアの5GコアはDevOpsの基本原則に基づいて開発されており、KDDI のネットワークのライフサイクル管理を自動化し、継続的なソフトウェアの導入と統合を可能にする。

 ノキアはまた、クラウドネイティブの Converged Charging、Signaling、Policy Controller、 MediationとRegistersなどの5Gのマネタイゼーションおよび加入者データ管理のソフトウェアソリューションを提供している。これらの機能を導入することにより、新たな5Gの収益機会を獲得し、ビジネスのスピードと機敏性を向上し、通信事業者のネットワーク運用を効率化できる。
 ノキアは「このマネタイゼーション ソリューションによって、KDDI様は5Gのエコノミーの中で新しい機会を収益化することができる。このソリューションには、5Gネットワークスライシングとサービスとしてのネットワーク、コンテナ化されたマイクロサービスベースのソリューションによるIoTとB2B2Xサービスの新しいビジネスモデルが含まれている。これらにより、5Gのオフラインとオンラインの一体型コンバージド課金システムの標準要件を満たす新しい5Gネットワーク機能と、サービスベースでの統合が可能になる」としている。

 今回の契約に含まれるその他の製品として、ノキアのデジタルオペレーションのソフトウェア、クラウドオペレーションマネジャー、NetActのネットワーク管理システム、ネットワークデータのバックアップとストレージを自動化するアーカイブクラウドなどがある。ソリューションは、マルチベンダ環境とマルチテクノロジ環境を統合するクラウドネイティブなソリューションであるノキアのクラウドインフラストラクチャ全体に展開される。

 KDDIの執行役員 技術企画本部 本部長である佐藤達生氏は「ノキアのソリューションを導入することで、5Gアーキテクチャの進化にむけたマイルストーンを進めることができ た。5Gアーキテクチャの進化により、完全な自動化や、お客様へのよりすばらしいサービス提供を実現していく。ノキアとの強固な関係を継続できることを嬉しく思っている」とコメントを出している。

 ノキアソリューションズ&ネットワークス 代表執行役員社長であるジョン・ランカスターレノックス氏は「KDDI 様との25年間の関係を5G SAのコア・ソリューションの導入によってさらに拡大していきたいと考えている。KDDI様は、ネットワークスライシングなどの重要なマネタイゼーション・運用機能を活用することで、収益機会の拡大と運用効率の向上を実現できるだろう」とコメントを出している。