コネクティビティ強化によりシームレスなマルチクラウド環境を実現

　NECは11月18日、ユーザのクラウド導入やDXの加速と事業成長を支援するため、SCSKの印西キャンパス内において、「NEC印西データセンター」を2022年4月に開設すると発表した。
　NECは「今後は本データセンターを中心に、クラウド事業者や通信事業者、サービスプロバイダーと低遅延かつセキュアに接続できるデータセンターサービスを提供する。なお、NECはSCSKと本年7月から協業を開始しており、今回のデータセンター開設はその一環となる」としている。

　昨今の国内データセンター市場では、企業や政府・自治体によるDXの加速により、パブリッククラウドの利用が加速している。一方で、重要データはプライベートクラウドなどお客様のIT資産で保有する傾向があり、パブリッククラウドとの接続性向上とセキュリティの確保が求められている。

　「NEC印西データセンター」では、パブリッククラウドへの接続をシームレスに実現するネットワークサービスを提供します。閉域接続による高セキュリティを保持し、冗長化による高可用性、高帯域接続による大容量トラフィック利用を特長としている。また、インターネット接続サービスやNEC主要データセンターへの接続サービスなど多彩な通信を、新たに回線を敷設することなく利用可能だ。

　NECとSCSKは「SIやサービス事業に必要となる機能を提供するエコシステムパートナーを『SCSK印西キャンパス』に共同で誘致し、お客様のDXを強力にサポートしていく」との考えを示している。

　SCSK　執行役員常務 ソリューション事業グループ長の上田哲也氏は「SCSKは、NEC様とのデータセンター分野において協業を強化してきた。この度の『印西データセンター』開設は、その活動成果の一環となる。今後も協業を強化し、お客様のDX加速と事業成長に貢献していく」とコメントを出している。