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コーニングのCentrix超高密度光配線キャビネットをアット東京が日本で初めて導入

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「コーニングCentrix光配線キャビネット」全体像 (コーニング製品画像)

 コーニングインターナショナル(以下、コーニング)は10月28日、日本向けに大幅にカスタマイズした「コーニングCentrix 超高密度光配線キャビネット」を、マルチテナントデータセンタの大手オペレータであるアット東京のデータセンタに日本で初めて導入したと発表した。
 コーニングは「Centrix光配線キャビネットは、データセンタやセントラルオフィスのインフラを担う、超高密度、かつ、運用の容易さを追求した高密度光配線ソリューションだ。今回の導入にあたり、既存のキャビネットの運用の容易さをベースに、より超高密度と運用面を最大限追求し大幅に改良した。お客さまのご要望を満たす為、従来、米国で行っていたカスタマイズを今回、初めて日本で実施した」とコメントを出している。

 アット東京への導入に向けて、コーニングでは、超薄型12 SCポートカセットを製作し、従来の2倍の収容を実現した。また、引き出し可能なカセットを使用する事で、完全フロントアクセスを実現した。これによりケーブル・ジャンパーを容易に管理できるケーブルマネージメント設計や、需要に応じたカセットの増設およびオプション部材による柔軟な拡張ができるようになり、幅広いニーズへの対応が可能になった。

  アット東京 技術・サービス本部 設備構築部 施工2グループマネージャーの出原達也氏は「アット東京では、回線やネットワークの需要増にともない増加している構内配線の効率化が課題だった。そのため、従来使用の収容盤よりもさらに高密度に収容できる配線盤の導入を検討していた。複数のメーカーに声をかけて検討した結果、アット東京の運用と施工方法に最も合致したものがコーニングのCentrix超高密度光配線キャビネットだった。仕様に関する弊社のリクエストに対応するために何度も試作を繰り返していただき、また、今回のカスタマイズの検討を日本国内で対応していただけたという安心感もあった」とコメントを出している。

 アット東京 技術・サービス本部 設備構築部 設計グループ 主任の坂内悠太氏は「既設収容盤と同等の寸法で、SCコネクタにて2,000ポート以上の収容というリクエストに対し、大きく超える収容数を実現いただき、限りあるスペースをより有効に使用することが可能になった」とコメントを出している。

 アット東京 技術・サービス本部 業務サービス部 ケーブリングサービスグループ 課長の安本竜也氏は「高密度な光配線キャビネットは運用が困難だと考えていたが、本製品は随所に工夫が施されており、作業性に優れた設計と、配線担当者の経験に依存することなく一定の水準が保てる仕掛けが組み込まれている性能を評価して導入した」とコメントを出している。

 コーニングインターナショナル 光通信事業部 エンタープライズネットワークス 部長の興梠貴治氏は「追加のストレージ容量を備えたカスタマイズバージョンは、特に日本のデータセンタのニーズに適している。接続ニーズが拡大する中、業界をリードするコーニングの光ソリューションで日本のお客様の成長計画の支援に取り組んでいく」とコメントを出している。

※本ページ掲載画像2点はコーニングの製品写真で、実際にアット東京に設置した機器の画像ではありません。

「コーニングCentrix光配線キャビネット」実装 (コーニング製品画像)