ローカル5Gを活用した港湾内安全管理に向けた実証実験の開始【シンクレイヤ】
DX/IoT/AI 無料 シンクレイヤは9月14日、ZTVを中心とした14の団体・事業者からなるコンソーシアムにて実施される『ローカル5Gを活用した港湾分野における実証実験を、三重県鳥羽市において2021 年 12 月より開始すると発表した。
この実証実験は、総務省の「令和3年度 課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」に選定されたものとなる。
港湾は多様な産業活動・国民生活を支える重要な物流・生産基盤であると同時に、人々が集う交流拠点でもある。特に資源小国である日本において、輸出入を支える港湾は非常に重要な施設だ。
昨今では、老朽化した船舶のデジタル化対応、船員(熟練者)の高齢化、人材不足と他業種同様の問題が深刻化しており、早急に業務量の軽減や安全な運航への取組みが求められている。喫緊の課題としては、着岸時の港湾での事故対策、停泊している船の安全監視が不十分、労働力不足などがある。
シンクレイヤは「実証実験では、港湾・船舶関係事業者もコンソーシアムに加わり、ローカル5GおよびAI技術を活用することでこれらの課題解決をめざす」としている。
実証実験では、三重県鳥羽市池ノ浦湾内にローカル5G基地局を整備し、海上におけるローカル5G電波伝搬状況の測定を行うと共に、鳥羽商船高等専門学校の練習船「鳥羽丸」、艇庫、桟橋等に設置する高精細カメラの映像をローカル5G経由で監視センターまで伝送し、AI解析を行う。
シンクレイヤは、これまでのZTVのインフラ設備をはじめとした全国のCATVの通信高度化に関する多くの構築実績を活かし、システムインテグレーション全体の統括を担い、本実証実験の有効性の検証を担当する。
同社は「本実証実験で得られる技術と知識を基に、ローカル5Gを用いた具体的なサービスの実現をめざす。また、今後もこのような取り組みを通じ、安全・安心で持続的な街づくりに貢献していく」との考えを示している。
実証実験に参加するコンソーシアムメンバー一覧
- ZTV
- シンクレイヤ
- 国立高等専門学校機構鳥羽商船高等専門学校
- 日本電気
- 沖電気工業
- ティーブイエスネクスト
- アラヤ
- 地域ワイヤレスジャパン
- グレープ・ワン
- 日本ケーブルテレビ連盟
- 協同海運
- 東洋信号通信社
- 三重県
- 四日市港管理組合