MP2110AサンプリングオシロスコープのPAM4評価機能を強化【アンリツ】
テレコム 無料50G~400G光モジュールの電気インタフェース側PAM4信号の規格測定が可能に
アンリツは7月21日、BERTWave MP2110Aサンプリングオシロスコープの機能を強化し、PAM4差動電気信号の評価に必要な機能を追加するシグナルプロセッシングソフトウェア(オプション098)の販売を開始した。
同社は「このオプションにより、IEEE 802.3規格に沿った光モジュールの電気インタフェース測定が可能になり、データセンタや5Gモバイルネットワークで高速通信を支える、PAM4技術を使用した50G~400G光モジュールの評価効率改善に貢献する」としている。
対象市場
光モジュールと光伝送装置の製造市場
用途
データセンタ、コアメトロネットワーク、4G/5Gモバイルバックホール、5Gモバイルフロントホールで利用される25G~400Gの光モジュール、光ケーブル及びそれら構成部品の物理層性能評価
伝送規格:Ethernet、eCPRI/RoE、CPRI、SDH/SONET、OTN、InfiniBand、Fibre Channel
光モジュール:CFP2/4/8、SFP28、SFP56、QSFP28、QSFP56、OSFP、QSFP-DD
ケーブル:AOC、DAC
デバイス:TOSA、ROSA、High-Speed Optical Engine、PHY、Driver IC
製品概要
BERTWave MP2110Aは、通信信号の波形評価に使用されるサンプリングオシロスコープと、ビットエラーレート測定を行うBERTを1台に搭載可能な測定器。オシロスコープはチャネル数などを選択することで多彩なシステムアップが可能で、必要な試験環境を柔軟に、かつ最適なコストで構築できる。高速な4チャネルの一括測定やパラレル測定は、製造現場でのスループットを改善する。
今回のオプション追加により現在IEEE 802.3で規格化が完了している全ての種類のPAM4光モジュール評価を、光インタフェース側だけでなく、電気インタフェース側でも可能にした。デジタルフィルタやイコライザを用いてIEEE 802.3規格に沿った測定を行うことができる。
またエンベディング/ディエンベディング機能によりケーブルなどの測定環境の補正が可能だ。さらに、内蔵のクロックリカバリ(オプション054)を使用することにより、トリガ信号なしで測定環境を構築することが可能だ。
BERTWav MP2110Aの特長
- 1/2/4チャネルのサンプリングオシロスコープとBERTを同時に搭載可能
- サンプリングオシロスコープは世界最高レベルの高感度で26 Gbaud NRZから53 Gbaud PAM4までの光信号解析に対応。オプションでクロックリカバリを搭載可能
- 内蔵PCによる安定した高速測定