Coltが2021年のクラウド導入状況レポートを発表
データセンタ/LAN 無料 Coltテクノロジーサービスは6月30日、2020年に引き続き、ヨーロッパおよびアジアのIT意思決定者400名を対象にしたクラウド導入状況レポートを発表した。(情報提供:@Press)
レポートによると、回答者の52%がクラウド移行計画の鍵として「テクノロジーの進展」を挙げており、企業が新しいテクノロジーソリューションを求めていることが明らかになったという。
Censuswideが実施したこの調査では、従業員500名以上の企業のIT部門の上級管理職400人に、今後のクラウドプロジェクトについてヒアリングを実施した。新型コロナウイルスの流行がきっかけとなり、この1年間でクラウド移行がかつてないほど加速した。クラウドプロジェクトに多額の予算が投じられており、障壁を克服し目的を達成することにフォーカスが移っていることは明らかだ。同調査では、33%の回答者がクラウド移行のために25.1万~50万ポンドの予算を用意していると回答した。
また、クラウド計画を策定し、実現するためには適切なパートナーシップの構築が重要であるという意見が多く寄せられた。クラウド移行プロジェクトにおいて実績のある経験豊富なパートナーを重視する傾向があり、新しい技術を提供できるかどうかも決め手と考えている。
調査結果からは、組織のDXにしっかりと向き合い、レガシーシステムへの依存を軽減し、クラウドを中心とした次世代のコンピューティングやネットワークの活用に積極的な企業が増えていることも読み取れる。クラウド移行のためにAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を使用しているという回答は56%を占めており、エッジコンピューティング(回答者の47%)、AI(同43%)、オンデマンドネットワーキング(同40%)、uCPE(同34%)、SDWAN(同32%)等もエッセンシャルツールとして挙げられ、これらのテクノロジーに多くの期待が寄せられている。
現在、クラウド上で最も多く使用されているアプリケーションはCRM(顧客関係管理)で、“次にクラウド移行を検討しているアプリケーション”としても、CRMが57%と最も多く挙げられています。多くの企業にとってカスタマーエクスペリエンスを改善し、カスタマージャーニー全体を細かく把握することが今まで以上に重要となっており、企業のクラウド移行の目的は、“効果的なDXによってカスタマーエクスペリエンスを改善したい”というニーズと密接に結び付いています。次にクラウドに移行が検討されているアプリケーションとして、54%がERP(統合基幹業務システム)を挙げた。
Coltの代表取締役社長兼アジア代表である星野真人氏は「Coltが昨年行った調査以来、クラウド移行プロジェクトは増えている。今回の調査では、企業がどのアプリケーションをクラウドに移行しているのか、どのように、そしてなぜか、を掘り下げている。新しいテクノロジーがこのようなプロジェクトで利用されることは驚くことではない。そして何より、これらを支えるコネクティビティはこれまで以上に重要になってきている。クラウド移行をスムーズに進めるため、柔軟な高帯域幅、低遅延コネクティビティを提供できる適切なパートナーが必要だ。Coltでは、主要なクラウドサービスプロバイダと密接に協力し、企業のクラウド移行を支援している。Coltの企業DNAにある強みを生かし、常に変化続ける環境を作り上げ、お客様企業が今日のビジネスチャレンジに最善の形で取り組めるようサポートしている」とコメントを出している。