光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

日立イプがIoT対応産業用コントローラのラインアップに2モデルを追加

DX/IoT/AI 無料

生産ライン・製造装置の監視・制御とデータ収集を一台に凝縮

 日立インダストリアルプロダクツ(以下、日立イプ)は6月29日、産業用コンピュータとPLCを統合し、制御設備と情報システムとのシームレスな連携を実現するIoT対応産業用コントローラ「HF-W/IoTシリーズ」の新モデルとして、デスクトップ型でCPU性能や拡張性に優れる「HF-W2000/IoTモデル58/55/50」と、組込み型で従来モデル「HF-W100E/IoT」よりもCPU性能とストレージ容量に優れる「HF-W400E/IoT」を7月より販売を開始すると発表した。

製品外観

 近年、サプライチェーンのグローバル化やIoTを活用したモノづくり・サービスの革新が求められる中、スマートファクトリーにおける産業用コントローラには、従来のリアルタイム制御だけでなく、設備機器の稼働状況などに関するデータを収集し、上流システムと連動するエッジコンピューティングが求められるようになってきた。しかし、産業機械・設備の多くは、PLCや専用コントローラで制御されており、メーカーごとに異なるアーキテクチャとなっている。産業界の新たな潮流であるDXに対応するためには、オープンなアーキテクチャによる高速・大容量で設備を繋ぐフィールドネットワーク、効率的なプログラミング言語、リアルタイム制御とエッジコンピューティングを両立させながら、産業機械・設備と上流システムを繋ぐIoTに対応した産業用コントローラが求められている。

 こうしたニーズに対応するために、日立イプはオープン化、高性能化、シンプル化を実現したIoT対応産業用コントローラ「HF-W/IoTシリーズ」の新たなラインアップとして、「HF-W2000/IoTモデル58/55/50」と「HF-W400E/IoT」の販売を開始する。
 また、産業用ネットワークの拡充として、近年普及が進む各種産業用イーサネットにも対応する。
 日立イプは「IoTプラットフォームと生産現場をつなぐ役割を担うIoT対応産業用コントローラをはじめとする、デジタル技術でつながるプロダクトの拡充により、多様化するお客さまのニーズに応えていくとともに、産業機器事業のグローバル競争力を強化していく」との考えを示している。

「HF-W/IoTシリーズ」の主な特長

産業用コンピュータにソフトPLCを搭載
Windows環境とソフトウェアPLCのリアルタイム環境が各々独立して並行稼働する。1台で情報処理とリアルタイム制御の同時実行ができ、相互の高速なデータの受け渡しも可能だ。

IEC61131-3準拠のプログラミング言語に対応
国際標準のPLC用プログラミング言語でコーディングが可能だ。用途に応じてプログラミング言語を使い分けることができる。

OPC UA9サーバ機能を搭載
オープンでプラットフォーム非依存なOPC UAサーバ機能を搭載。

EtherCATマスタを搭載
EtherCATにより高速通信・省配線ネットワークを実現できる。

各種フィールドネットワークに対応
EtherNet/IP、PROFINET、Modbus、FL-netに対応する。

海外安全規格に適合
UL・CSA・CEマーキング、KC、CCC、BSMIの海外の安全規格を取得している。

「HF-W/IoTシリーズ」に搭載するソフトウェアPLCの仕様