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アンリツが5G対応車載アプリケーション開発用ソリューションでdSPACEと協業

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 アンリツは6月25日、コネクテッドカー向けの次世代型自動車アプリケーションの開発を強力にサポートするため、dSPACE(ドイツ)と協業すると発表した。Anritsu Virtual #MWC21では共同展示を実施するという。

 Anritsu Virtual #MWC21では、アンリツのラジオ コミュニケーション テストステーション MT8000AとdSPACEのSCALEXIOリアルタイムシステムを組み合わせ、5G対応車載機アプリケーション試験をデモンストレーションする。
 デモンストレーションでは、スマートインフラおよび実際の5Gネットワークを使用した仮想テストドライブ環境を構築し、V2Iアプリケーションをエンド・ツー・エンドで試験する。

共同展示の背景
 5G通信システムとEdge Cloudの組み合わせにより、高データスループットかつ低レイテンシの情報伝送が可能となり、センサデータを車両やインフラ間で共有できるようになる。これにより、協調認知、AIに基づいた群知能によるトラフィック(交通)の最適化がリアルタイムで可能となり、自動運転の安全性と快適さがさらに向上するとともに、環境への負荷も低減することができる。こうしたアプリケーションを開発する場合は、5Gテストシステムが必要となる。

デモンストレーションの概要
 デモンストレーションは、5G無線周波数(RF)試験およびプロトコル試験を可能とする一体型テストソリューションであるアンリツのラジオ コミュニケーション テストステーション MT8000Aと、要件の厳しいHardware-in-the-Loop(HIL)シミュレーションやラピッドプロトタイピングにも対応したdSPACE社のSCALEXIOリアルタイムシステムを組み合わせたテストシステムで行う。
 さらに車両およびインフラをシミュレートするためのオープンなSimulinkモデルであるdSPACE Automotive Simulation Models(ASM)によってSCALEXIOを補完することで、仮想テストドライブのシミュレーションを実現させている。これにより、V2Xのデバイスやアプリケーションを実際の運用に即してテストできる。
 また、dSPACE社が開発中の専用のソフトウェアインターフェースをMT8000Aに接続し、リアルタイムシミュレーション中に、バックエンドで5Gモバイルデータリンクを制御できる環境も紹介する。
 
 dSPACEのコネクティビティ担当者であるGregor Hordys氏は「このソリューションにより、現地のインフラに依存せず、ラボで5G通信やエッジコンピューティングを利用した接続型の協調自動運転アプリケーションを早期に開発し、車両・ネットワーク間の一連の処理の妥当性を検証できる」とコメントを出している。
 
 アンリツのグローバルマーケットテクノロジ部門の責任者であるJonathan Borrill氏は「両社の共同作業で生まれたこの強力なソリューションにより、5G V2Xのテストおよびエミュレーションを加速させることができる。業界の先駆けとなるこのデモでは、5G V2Xアプリケーションの開発向けの極めて刺激的なプラットフォームが示されている」とコメントを出している。

仮想テストドライブ環境のイメージ

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