SINET加入機関の高速で安全なクラウド利活用をサポート

　TOKAIコミュニケーションズは6月24日、NIIが構築・運用する学術情報ネットワークSINET（Science Information NETwork）を利用する大学・研究機関等のユーザが、SINETを経由してGoogleのエンタープライズ向けクラウドサービス「Google Cloud」へ閉域接続する回線を提供したことを発表した。(情報提供：PR TIMES)

背景・経緯
　TOKAIコミュニケーションズでは、クラウド利用の普及が進展する状況の中、多数の大手クラウドサービスとの回線接続を積極的に推進し、ユーザの様々な利用シーンに柔軟に対応できる通信サービスの企画・開発に取り組んでいる。また、システムインテグレータとして長年培った技術・ノウハウを活かし、クラウドの導入コンサルティングから設計・構築・監視・運用に至る全工程をワンストップで提供している。
　今回同社は、SINETにおけるクラウドサービス提供機関のひとつであるGoogle Cloudに、法人向け通信サービスBroadLine「GCP接続サービス」を提供した。これによりSINET加入機関は、新たに専用回線を手配することなくSINETを経由して Google Cloud を高速かつ安全にご利用いただけるようになった。

提供概要
　TOKAIコミュニケーションズは、SINETと Google Cloud との接続ポイントを地理的に離れた東京と大阪の2個所に設け、それぞれの接続ポイントにおいて広帯域な閉域回線で接続した。この閉域回線内に大学・研究機関等のユーザ毎に利用用途に適した構成で、個別の仮想的なネットワークを構築し、SINET を経由した Google Cloud へのセキュアで安定した閉域接続を実現する。※SINET6に対しても継続提供予定。

　グーグル・クラウド・ジャパン 執行役員 パブリックセクター本部長の斉藤信也氏は「Google Cloud は、TOKAIコミュニケーションズ様による Google Cloud へ SINET を経由した閉域接続サービスの提供開始を心より歓迎している。Google Cloud を利用される大学・研究機関等のご要望にお応えできる高品質なサービスになることを期待している。今回提供される接続サービス含め、Google Cloud は積極的にお客様に貢献できるようにご提案させて頂く」とコメントを出している。

　TOKAIコミュニケーションズは今後の取り組みについて「Google Cloud とのサービス連携のもと、SINET加入機関のさらなるクラウド利活用と接続品質向上を支援することで、教育研究活動の推進に貢献していく」との考えを示している。