NBC Olympicsが東京2020大会放送制作のIPネットワーキング プロバイダとしてシスコを採用
映像伝送/CATV 無料初のオール IP 国際放送センターをプロデュース可能に
シスコは6月24日、NBC Sports Group の一部門である NBC Olympics が、東京2020大会の番組制作で初めてオールIP配信を実現するためのネットワーキング テクノロジー プロバイダとしてシスコ ソリューションを採用したと発表した。
1964年の東京オリンピックはテレビで生中継された初めての大会だったが、今回の東京2020大会では、NBC Olympics の国際放送センターのオペレーションが初めてオールIP になる。オリンピックの放送に関するNBC Olympicsとシスコの 10 年以上にわたる継続的な関係は、革新的なIP、クラウドのテクノロジーとソリューションによって放送機能を進化させ続けている。今回の東京2020大会では、NBC Olympicsによる 7,000時間以上の放送をサポートするネットワークの構成に6,700台以上のシスコ機器が使用される。
シスコは、ネットワークのアップタイム維持と卓越したユーザ エクスペリエンスに役立つ新しい管理機能をNBC Olympicsに提供する。その中心となるのはCisco DNA Assuranceであり、高度な人工知能(AI)、機械学習(ML)、無線センサを利用してデバイスとサービスの管理を容易にすると同時に、ネットワーク上に起こりうる問題を特定、優先化し、迅速に解決できるようにする。
オールIP国際放送センター オペレーションのその他の主要コンポーネントには、シスコのエンタープライズ、データセンタ、サービス プロバイダ向けポートフォリオから全範囲のルーティング、スイッチングやセキュリティ テクノロジが含まれる。
シスコは「大会期間中、NBCは従業員の常時接続にWebex Callingを利用する。このコラボレーション プラットフォームは、数百人の従業員がチーム間の接続確保に要するホスト国のデバイス コストを削減してNBC Olympics に貢献する」としている。
シスコのマススケール インフラストラクチャ グループ担当 シニア バイスプレジデント 兼 ゼネラル マネージャーであるジョナサン・デビッドソン(Jonathan Davidson)氏は「NBC Olympics は、様々なプラットフォームでスポーツ制作の限界を超越し続けている。東京2020大会では、シスコと共同で初のオールIP国際放送センターを実現することで新たなマイルストーンを達成する。1964 年東京大会が、大会のエクスペリエンスを家庭の視聴者にもたらす分岐点となったように、今年の夏は、大会をあらゆるスクリーンで体験する方法を再定義する。これは、シスコがお客様とともに、より多くのことを行い、より多くの人々をつなぐために、いかに『Internet for the Future(未来のためのインターネット)』を再定義しているかを示す明確な例だ」とコメントを出している。
NBC OlympicsのIT担当バイス プレジデントであるダン・ロバートソン(Dan Robertson)氏は「シスコは、最も困難な一部のシナリオにおいても、圧倒的な価値と安定性、揺るぎないサービス提供を実現してくれる。シスコの貢献により、多数のプロダクション ワークフローのプレステージングから統合テスト、さらには東京と米国のオペレーションの提供と規模の大きさに至る世界最大のスポーツ イベントの要求に当社は応えることができる」とコメントを出している。
NBC Sportsのネットワーク エンジニアリング担当ディレクター、ハリー ライアン(Harry Ryan, Sr.)氏は「DNA Assurance プラットフォームによって、プライベート無線ネットワークのパフォーマンスに関するエンド ユーザ視点のインサイトを得ることができる。これは、過去には利用できなかった機能だ」とコメントを出している。