IWIがIPフロー監視ソリューションをフィンランド公共放送Yleへ提供
映像伝送/CATV 無料次世代IP放送に欠かせない、IPフローの詳細をリアルタイムに可視化するソリューション
インテリジェント ウェイブ(以下、IWI)は6月24日、フィンランドの公共放送である Yleisradio(以下、Yle)へ、IPフロー監視ソリューション「EoM」を提供したことを発表した。(情報提供:共同通信PRワイヤー)
採用の背景と評価点
Yleは現在構築中の次期マスター・コントロール・ルームでのIPフローの常時監視と分析を目的としてEoMを採用した。製品選定の過程で行われたPoCではEoMの以下の特徴が高く評価されたという。
- 100GbEへ対応しており、多数のデータ種別に対応していること
- 追加の投資や人的リソースを必要とせずに常時監視が可能となること
- 過去データの詳細な分析が可能となることで、障害の原因追及が行えること
- 他社製の統合監視製品との接続機能が用意されていること
- OSSを利用したソフトウェアベースの製品であるため、柔軟に設定変更が行えること
EoMの概要
EoMは、IWIがペイメントシステムや証券業界向けシステムの開発で培ってきた高速データ処理の技術と、FPGA技術を組み合わせることにより、NHKと共同で開発した放送業界向けIPフロー監視ソリューション。
4K/8K放送の普及により、放送業界ではIP化された放送設備が必要となっており、放送の品質の維持・向上のために個々のIPを詳細に監視するソリューションの必要性が高まっている。EoMは、放送のIP化において標準規格となっているSMPTE ST2110、ST2022をはじめとした主要なデータ種別に対応しており、障害時の原因把握やリアルタイムでのデータ分析・可視化を実現することで、IP化された放送システムの運用コストの大幅な削減に貢献する。
IWIは「今後もEoMの機能拡張を継続的に行い、本格的なIP化を迎えた放送業界におけるIP放送の品質維持・向上に貢献していく」との考えを示している。
EoMの機能
IWIはEoMの機能拡張を継続的に行っており、現在実装されている機能に関して次の内容をピックアップしている。
- 10GbE/25GbE/100GbEにおいて、SMPTE ST 2110などをはじめ12のデータ種別を監視
- データ種別毎のビットレート、パケットドロップ数、レイテンシ、ジッタなどを可視化
- 任意の閾値を設けたアラート設定
- 映像音声パケットのデコード機能
- 他社製の統合監視製品との接続機能
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