MicrochipがWi-Fi 6 アクセスポイントとスモールセルノードの展開を簡単にするマルチポート マルチギガビットPoEインジェクタを発表
DX/IoT/AI 無料Wi-Fi6およびスモールセル機器をどこでも簡単に低コストで設置
Microchip Technology (以下、Microchip)は6月16日、柔軟で低コストのマルチポートPoE PSE(Power Sourcing Equipment)インジェクタ (ミッドスパン)を発表した。
同製品を使うとマルチギガビット スイッチからAPとスモールセルノードに電力を供給しつつ、高データレートをサポートできる。ネットワークの設定変更は不要で、ダウンタイムは発生しない。
現状、Wi-Fi6APと5Gスモールセル アクセス ノードを展開できるのはAC電源を利用できる場所、またはEthernetスイッチからそれらの機器に電力とデータを供給できる場所に限られている。
Microchip PoE部門取締役のIris Shuker氏は「このマルチポート マルチギガビットPoE PSEインジェクタ ファミリを使うと、Wi-Fi6およびスモールセル機器を簡単に低コストで設置できる」としており、「Microchip は特許取得済み技術により機器への電力供給の課題を解決し、10Gbpsのデータレートに対応した。これによりWi-Fi6APを簡単に展開でき、またサービス プロバイダは素早く低コストで5Gピコセルおよびフェムトセルを AC電源のない場所に設置できる」とコメントを出している。
Wi-Fi6およびスモールセル機器に電力を供給できるマルチギガビットPoE対応スイッチは高価であり、普及していない。代わりに通常のマルチギガビット スイッチと Microchipのマルチポート マルチギガビット ミッドスパンを組み合わせると、低コストで電力を供給できる。
同製品は 6、12、24 ポート構成で提供し、Wi-Fi6機器のIEEE 802.11axデータレートをサポートする。また、IEEE 802.3bt PoEおよび10GBASE-T仕様に準拠して1ポートあたり最大60Wを供給できる。Microchipが提供するウェブベースのPowerView Proプラットフォームを使うと、リモートから監視、制御が可能だ。