世界初、AI搭載超小型融着接続機を発売開始【住友電工】
テレコム 無料住友電気工業(以下、住友電工)は6月7日、高性能融着と作業性の両立を実現した世界最小・最軽量の融着接続機T-502Sシリーズを、6月より販売開始すると発表した。
T-502Sシリーズは、AI技術で融着性能を飛躍的に向上させる「NanoTune」を世界で初めて小型融着接続機に搭載した。
また、IoT技術でデータ管理・遠隔保守を実現する「SumiCloud」の搭載をはじめ、従来の外径調心機にはない新たな特長を備えている。住友電工は「品質へのこだわりから一貫して国内で開発、製造を行っており、これからも独自技術でお客様の融着作業をサポートしていく」との方針を示している。
T-502Sの主な特長は次の通り。
AIやファイバ解析技術による高性能融着
同社独自のAI技術「NanoTune」の搭載により、使用環境や作業者のスキルに依存せず常に高品質な融着ができるよう、作業をサポートする。
また、ファイバ解析技術をさらに進化させ、融着中の画像解析により高精度に接続損失を推定する機能(HCA)と、外径調心機では世界初となるファイバ種自動識別機能を搭載したことにより、常に最適な条件で高性能融着を実現する。
段取り不要で即作業
世界最小・最軽量のコンパクトボディに、直感的に操作可能な4.3インチタッチパネルモニターを採用。また、人間工学に基づく新設計のワークトレイを標準装備しており、ケースを開けるとすぐに融着作業が可能だ。FTTHの様々な現場環境において作業性向上と施工時間短縮を実現する。
設備管理・作業報告の効率化
無線LAN機能を搭載しており、同社独自開発のIoT技術「SumiCloud」の利用が可能だ。装置点検・消耗品交換の事前検知、予期せぬトラブルを回避するなど、予防保守機能により、常に最高の融着性能を実現する。また、スマートフォンアプリと連携して、作業現場から工事レポートを容易に作成可能だ。
住友電工は「テレワークの定着化、遠隔医療、オンライン授業などの浸透に伴い、今後もますます高速・大容量・低遅延な通信ネットワーク網構築が求められる。住友電工グループは、作業性の改善や信頼性の確保、機能性・拡張性の向上など、お客様のニーズに応える製品を開発、提供することで、通信ネットワーク網構築に貢献していく」との考えを示している。