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ACASを利用する多チャンネル IP 放送ソリューションの実証実験をOCNのFTTHフィールドで今夏より実証実施

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 ジャパンケーブルキャスト(以下、ケーブルキャスト)、沖縄ケーブルネットワーク(以下、OCN)は5月31日、パナソニック システムソリューションズ ジャパン (以下、パナソニック)のソリューションを活用し、FTTHインフラに適したIP放送のソリューションとして、業界標準のACASを利用する共同実証実験をOCNが今夏に構築するFTTHエリアで実施すると発表した。

 今回実証検証するIP放送ソリューションは、ケーブルキャストが 2019 年より提供開始した JC-HITS(ACAS)の信号を、OCNの局舎に設置するパナソニックの開発システムで IP放送方式の信号に変換処理し、IPv6マルチキャストで伝送される多チャンネルIP放送と従来(RF)伝送の地上波・BS 放送等をパナソニックのSTBでハイブリッド受信して評価するものとなる。
 IP放送と従来放送方式のRF放送を1台でハイブリッド受信できるSTBを採用することにより、視聴者(加入者)に対しては従来のSTBと同じ操作性を提供できる。CATV事業者の視聴制御オペレーションも従来の JC-HITSサービスと同様であることから、既存サービスとの親和性が高い IP 放送ソリューションとなる。FTTHでIPv6マルチキャスト伝送できる環境を整えることにより、CATV事業者にとって、ACAS 採用時の一方式として選択できるソリューションの確立を目指すという。

ACASを利用する IP 放送ソリューションの全体システム構成イメージ

 今回の実証実験では、FTTHネットワーク、宅内環境、ユーザビリティの 3 テーマでの検証を予定している。具体的には、ネットワークのジッタ量とSTBでの受信耐性の確認や帯域割当/優先制御の必要性と効果の確認、宅内機器の選定と宅内回線品質の検証、NW・ch切替選局動作などのユーザビリティ評価となる。この実証実験における各種評価をもとに、実用化を判断し、サービス提供手法等についての検証・調整を進め、来年度のサービス化を目指す。

実施期間:2021 年 8 月中旬 ~ 2021 年末
実施場所:OCN那覇市のFTTH構築エリアの一部施設及びサンプル個人宅
各社の役割
ケーブルキャスト:全体プロジェクト管理、JC-HITS(ACAS)信号提供
OCN:FTTHインフラ提供、局内設備設置及び視聴環境の設置、オペレーション評価
パナソニック:IP変換処理設備開発、ハイブリッド受信機開発