国内初、静止衛星とローカル5Gとの接続による映像伝送実験【東京大学、JRC、スカパーJSAT】
モバイル/無線 無料 東京大学 大学院工学系研究科中尾研究室(教授:中尾彰宏氏)、日本無線(以下、JRC)、スカパーJSATは4月26日、静止衛星とローカル5Gを接続する共同実証実験を3月16日に行い、国内で初めてローカル5Gと衛星回線の統合ネットワークにおける映像伝送に成功したと発表した。
この実験は、情報通信研究機構が実施する『研究開発課題:Beyond 5G における衛星-地上統合技術の研究開発』に係る研究開発委託事業の一環として実施された。
実験の構成は次の通り。
- 東京大学本郷キャンパス ローカル5GとJRC国分寺固定型地球局を接続
- スカパーJSAT保有静止衛星Superbird-C2を介して、JRC国分寺固定型地球局とJRC国分寺可搬型地球局を接続
- JRC国分寺可搬型地球局と東京大学本郷キャンパスを接続
上記の実験により、ローカル5Gと静止衛星を統合したネットワーク環境下においてシームレスな映像伝送が可能であることが確認でき、今後さらにローカル5Gの機能開発を進め、ローカル5Gで想定される様々なアプリケーションに対応したBeyond 5Gにおける衛星-地上統合のネットワーク制御技術を開発していくという。
東京大学、JRC、スカパーJSATは「本委託事業から得られる研究開発成果を広く社会に展開し、衛星と地上のシームレスな通信環境の実現を目指す」との考えを示している。
更新