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インテルが、最先端のパフォーマンスを実現するデータセンタ向けプラットフォームを発表

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 インテル コーポレーション(以下、インテル)は4月6日、クラウドからネットワーク、インテリジェント・エッジまで広範なワークロードへの最適化が図られ、最先端かつ最高水準のパフォーマンスを実現するデータセンタ向けプラットフォームを発表した。(本抄訳は4月7日に日本法人が発表)

 インテルは「最新の第3世代インテル Xeonスケーラブル・プロセッサ(開発コード名: Ice Lake)は、インテルが提供するデータセンタ向けプラットフォームの基盤として、AIの能力を最大限に引き出し、顧客が重要なビジネス機会を生かせるようにする」としている。

 最新の第3世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサは、前世代製品と比較して性能が大幅に向上し、データセンタで広く実行されるワークロードでは平均 46% のパフォーマンス向上を達成している。
 また、このプロセッサ・シリーズでは、内蔵セキュリティ機能であるインテル SGX をはじめ、インテルの暗号化アクセラレーションやインテル DL ブースト対応のAI アクセラレーションなど、高度な最新のプラットフォーム機能が加わった。
 これらの最新機能は、インテル Select ソリューションやインテル IoT マーケット・レディー・ソリューションなど、インテルの幅広いポートフォリオとの組み合わせにより、クラウド、AI、エンタープライズ、HPC、ネットワーキング、セキュリティ、エッジ向けなど様々なアプリケーションの迅速な導入を可能にする。

 インテル コーポレーション 主席副社長 兼 データ・プラットフォーム事業本部長のナビン・シャノイ(Navin Shenoy)氏は「第3世代 インテル Xeon スケーラブル・プラットフォームは、クラウドからネットワーク、エッジまで多様なワークロードに向けて開発されており、インテルの製品史上、最高の柔軟性とパフォーマンスを発揮する。インテルは、アーキテクチャーの開発、設計、製造を行う独自のポジションを築いており、顧客が求める広範なインテリジェント・シリコンとソリューションを提供できる世界で唯一の企業だ」とコメントを出している。

第3世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサ

 最新の第3世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサは、インテルの10nmプロセス技術の採用によりプロセッサ当たり最大40コアを搭載し、5年前のシステムと比較して最大2.65倍の性能を提供する。このプラットフォームでは、ソケット当たり最大 6TBのシステムメモリ、最大8チャネルのDDR4-3200 メモリ、最大64レーンのPCIe Gen4 インターフェイスをサポートする。

 このプロセッサ・シリーズは、オンプレミスと分散型マルチクラウドのどちらの環境でも稼動するモダンなワークロードに最適化されている。また、内蔵アクセラレーション、高度なセキュリティ機能など、数十年にわたるイノベーションに基づく柔軟性の高いアーキテクチャーを提供する。

 内蔵のAI アクセラレーション:最新の第3世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサが有するAI性能、生産性、シンプルな仕組みによって、顧客は自社データから導いた価値のあるインサイトを最大限に生かすことができる。
 この最新プロセッサ・シリーズは、AIアクセラレーションを内蔵した唯一のデータセンタ向けCPUとして、ソフトウェアの最適化とすぐに導入可能なソリューションを包括的にサポートするため、エッジからネットワーク、クラウドまであらゆるアプリケーションへのAI導入が可能だ。最新のハードウェアとソフトウェアを最適化することで、前世代と比べてAIパフォーマンスを74%高速に実行する。
 また、一般的に利用される20種類のさまざまなAIワークロードを組み合わせて稼働させたところ、AMDの第3世代 EPYC 7763との比較では最大5 倍、NVIDIA A100 GPU との比較では最大1.3 倍のパフォーマンスを示している。

 内蔵のセキュリティ機能:インテル SGX は、数百の調査研究と本番環境への導入実績に加え、時間をかけた継続的な拡張により、データセンタ内のシステムで発生しうる潜在的な攻撃対象領域を最小限に抑え、機密性の高いコードやデータの保護を強化する。
 2-wayのインテル Xeon スケーラブル・プロセッサ向けに提供され、最大1TBのコードとデータの隔離 / 処理が可能なエンクレーブを使用して、データセンタにおけるメインストリームの利用環境でのワークロードに求められるニーズに応える。最新のインテル Xeon スケーラブル・プロセッサでは、インテル トータル・メモリ・エンクリプション(インテル TME-MT)、インテル プラットフォーム・ファームウェア・レジリエンス(インテル PFR)などの新機能と組み合わせることで、喫緊のデータ保護の課題に対処できる。

 内蔵の暗号化アクセラレーション:インテルの暗号化アクセラレーションが、数多くある重要な暗号アルゴリズムを通じて画期的なパフォーマンスを実現する。一例として、一日当たり数百万件の取引を処理するオンライン小売店など、徹底的な暗号化を図ったワークロードを運用する企業では、この機能を有効活用して顧客データを保護しながら、ユーザへの応答時間や全体的なパフォーマンスへの影響を大幅に抑えることができる。
 さらに、ソフトウェア開発者は第3世代インテル Xeon スケーラブル・プラットフォームで稼動するワークロードを高速化させるために、インテル oneAPI が提供するアーキテクチャーに依存しないオープンなプログラミング環境でアプリケーションを最適化でき、独自モデルの開発に伴う技術的な負荷やコスト面での負担からも解放される。インテル oneAPI ツールキットに含まれる高度なコンパイラ、ライブラリ、分析、デバッグのツールを使用して、プロセッサの性能、AI、暗号化機能を引き出すことが可能だ。

 インテル Xeon スケーラブル・プロセッサは、即座に導入できる500 種類を超えるインテル IoT マーケット・レディー・ソリューションとインテル Select ソリューションの利用が可能であるため、ソリューションを短期間で導入できます。約8割のインテル Select ソリューションが年内までにリフレッシュされる予定だ。

業界をリードするデータセンタ向けプラットフォーム

 インテルが提供するデータセンタ向けプラットフォームは、市場で最も広く採用されており、データの移動、保存、処理を支える画期的な機能を備えています。最新の第3世代インテル Xeon スケーラブル・プラットフォームには、インテル Optane パーシステント・メモリー 200 シリーズ、インテル Optane SSD P5800X、インテル SSD D5-P5316 NAND SSD のほか、インテル イーサネット 800 シリーズ・ネットワーク・アダプタ、最新のインテル Agilex FPGAが含まれている。

クラウド、ネットワーキング、インテリジェント・エッジにわたる柔軟なパフォーマンス

最新の第3世代インテル Xeon スケーラブル・プラットフォームは、クラウドからインテリジェント・エッジまで、幅広い市場セグメントに最適化されている。

クラウドへの導入:第3世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサは、クラウドのワークロードで求められる厳しい要件に合わせて設計、最適化されているため、多種多様なサービス環境に対応する。世界中で800社を超えるクラウド・サービス・プロバイダがインテル Xeon スケーラブル・プロセッサを基盤にサービスを運用している。世界大手のクラウド・サービス・プロバイダ全社が2021年に第3世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサを利用してクラウドサービスの提供を予定している。

ネットワークへの導入:ネットワーク向けに最適化された「N シリーズ」の SKU は、多様なネットワーク環境に対応できるように設計され、さまざまなワークロードや異なる性能レベルに合わせて最適化できる。最新の第3世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサにより、広く普及しているネットワーク・ワークロードと5G ワークロードでは前世代と比べ平均して最大62%パフォーマンスが向上した。
インテルは、400社を超えるインテル ネットワーク・ビルダーズのメンバーで構成される広範なエコシステムとの連携により、第3世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサ「N シリーズ」を基盤とするソリューション・ブループリントを展開し、vRAN、NFVI(ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャ)、仮想CDN(コンテンツ・デリバリ・ネットワーク)などの認定や導入に要する時間を短縮できる。

インテリジェント・エッジへの導入:第3世代 インテル Xeon スケーラブル・プロセッサは、インテリジェント・エッジにおける強力なAI、複雑な画像 / 動画解析、統合ワークロードに必要なパフォーマンス、セキュリティ、運用管理制御を実現する。このプラットフォームでは、画像分類におけるAI推論性能が前世代と比較して最大56倍向上した。