Coltテクノロジーサービスは4月1日、タイで新たに超低遅延ネットワークを展開し、マーケットデータサービスおよびマネージド・サービスの提供を開始したと発表した。これにより、バンコクおよびその他アジアの主要都市間でベストインクラスの低遅延サービスを展開していくという。(情報提供：@Press)

　超低遅延ネットワークをタイまで拡張したことにより、Coltはタイ証券取引所（SET）と香港証券取引所（HKEX）間、およびSETとシンガポール取引所（SGX）間で市場最速のコネクティビティを提供できるようになった。また、ColtはバンコクのSET内で低遅延取引インフラの設置を希望する金融業界のユーザ向けにMarketPrizmサービスをスタートした。

　Coltの代表取締役社長兼アジア代表である星野真人氏は「Coltは、金融機関向けの長期コネクティビティプロバイダーとして認められており、当社の安全かつ信頼性の高いネットワークは、大手金融機関を含む世界中のお客様に信頼されている。私たちは競争市場で最速の実行速度を誇っており、取引執行にあたり多くの金融機関がColtの超低遅延ネットワークを選択している。このたび、タイでもサービスが始まったように私どもはこれからもネットワークを拡張し、お客様のアジア太平洋地域でのさらなるビジネスの拡大をサポートしていく」とコメントを出している。

　タイ証券取引所のシニアエグゼクティブバイスプレジデントであるDr. Rinjai Chakornpipatは「Coltのコネクティビティはパフォーマンスに優れた取引環境を市場参加者に届ける。ColtがSETデータセンターのサービスプロバイダーになることで、海外のお客様はSETに効率的にアクセスできるようになる」とコメントを出している。

　さらに、Coltは金融業界向けのサービスに投資を行っており、このたびシドニーでのMarketPrizmインフラのためのPoP（Point of Presence）を開設し、オーストラリアでのマーケットデータサービスを拡充した。Coltのマーケットデータサービスは世界50以上もの取引所や取引施設からの株式、デリバティブ商品やFXなどのマーケットデータフィードをユーザに提供する。同社は「このたびの拡張により、同地域の市場の活性化が進むことを期待している」という。

　Coltの安全かつ信頼性の高い低遅延ネットワークは、世界中の900以上のデータセンタと29,000を越える商用ビル、数百のデータネットワーク接続拠点を結ぶColt　IQネットワークを基盤としており、多くの金融機関のユーザに選ばれ、評価されている。同社は今後について「市場の要件に合致する柔軟性と機動性をもって、コネクティビティサービスの拡張に努め、世界でのマーケットリーダーとしての地位を固めていく」との考えを示している。