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国立病院機構のコミュニケーション強化のためCisco Webexを導入【シスコ】

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緊急時、移動制限下においても、全国140病院間の情報伝達や連携に活躍

 シスコシステムズ(以下、シスコ)は3月15日、国立病院機構が、全国にまたがる傘下の病院と職員をつなぐコミュニケーション基盤として、Cisco Webexを全面的に導入したことを発表した。

 国立病院機構は、急性期から慢性期まで約5万床の病床と全国140の病院ネットワークを有し、診療、臨床研究、教育研修を一体的に提供しており、かねてより医療の質、業務の効率化と生産性、災害時等の危機管理対応能力の向上とともに、約6万人の職員の働き方改革に取り組んできた。昨年からは、新型コロナウイルス感染症が拡大するなかで、移動をはじめ様々な制約がある状況においても、一般医療と両立させながら、新型コロナウイルス感染症への対応に初期段階からあたってきている。

医療におけるCisco Webexの活用

 国立病院機構では、このような非常事態のなかで、感染症対策と地域における医療提供体制の確保を両立し、病院ネットワークが一体となって医療を確実に提供していくために、各病院や職員の状況をはじめ、迅速、確実、安全に情報を共有する緊密で機動的なコミュニケーションを実現する基盤として、Cisco Webexの導入に至ったという。
 国立病院機構 本部企画役 大門龍生氏は「遠隔地にある病院間との日々のコミュニケーションで、電話とメール以外の手段としてCisco Webexを活用している。Room55を利用することで、遠隔地同士であっても簡単に高品質な会議を実現することができ、コロナ禍の移動が制限された中でも、病院長、事務部長、看護部長の会議の開催や医療従事者をはじめとする研修などの開催が円滑に行うことができており、全国140の病院との様々な情報共有や緊密で効果的な連携の強化に繋がり、医療を安定的かつ継続的な提供などに大きく寄与している。さらには、病院と地域との会議や公開講座など幅広い分野への活用を念頭に様々な領域への発展性や拡張性も高く、当機構のネット―ワーク※の特性を最大限活かせる貴重なICTソリューションとして、今後、病院のフレキシブルな創意工夫を加え、より使いなすことで極めて有益な財産となっていくものと大きな期待をもっている」とコメントを出している。
※原文ママ

 シスコは「Cisco Webex Meetings、Webex Room 55は、マニュアルなしで直感的に操作できる簡便さ、リモートでも臨場感のある会議が実現できること、人を認識し自動でフォーカスを合わせることで参加者全員が会議に集中できること、さらには、発言者の声量の差を抑えるオートゲインコントロール、モニタ一体型でカメラ位置、マイク、スピーカーが最適化されており、遠隔地とも違和感のない会議ができることなど、Webexの特長を最大限活用していただいており、また、Room55での利用をメインとしながら、PCやスマートフォンといったマルチデバイスで会議参加が可能であったこと、同じシスコ製品でユーザビリティが最適化されており、操作に迷わない点などユーザの視点が優れていることも評価をいただいている」と説明している。
 今回、クラウドベースの会議ソリューションCisco Webex Meetingsのライセンスと、ビデオ会議端末Webex Room 55を、傘下の全国140病院に導入したことにより、各病院と本部間をリモートでつなぐことが可能となり、緊急会議の開催や、コミュニケーションの強化が図れ、新型コロナウイルスの感染が長期化する中においても、リアルタイムでの状況把握や意思決定といった病院運営の効率化にも活用されているという。

シスコは「今後、国立病院機構では、法人・病院内での情報連携のツールに留まらず、市民公開講座や研修など外部向けにWebexを活用されることとお聞きしており、地域医療・地域包括ケアシステムへの対応など多様な用途に向けたコミュニケーションインフラとして活かしていく中で、シスコとしても様々なご協力をさせていただく」との考えを示している。