テクトロニクスとアンリツが協業し、PCI Express5.0の試験システムを構築
データセンタ/LAN 無料 アンリツは2月26日、テクトロニクスと協業し、PCI Express(PCIe)5.0の試験自動化ソリューションの提供を開始すると発表した。
同ソリューションは、アンリツのシグナル クオリティ アナライザ-R MP1900Aシリーズと、テクトロニクスのDPO70000SXシリーズ70 GHzリアルタイムオシロスコープ、同社のオートメーションソフトウェアを統合した試験システムにより構成される。
PCI Express5.0の電気的特性試験や物理層のプロトコル解析、送信機・受信機およびリンク・イコライゼーションの試験を自動で行えるオールインワン・ソリューションにより、高速IC、デバイス、ネットワークの開発効率化に貢献する。
市場背景とテストソリューションの概要
5Gの超高速大容量(eMBB)、高信頼・低遅延(URLLC)、多数同時接続(mMTC)といった技術革新の基幹となるデータセンタも、高速大容量のデータを処理する必要性が高まっている。これにともない、伝送装置、サーバ、ストレージなどの内部インタフェースとして導入されているPCI Expressは、PCIe 5.0が規格化されコンプライアンステストが2021年に計画されている。
アンリツとテクトロニクスのソリューションは、PCI Express 5.0(PCIe Gen5)の要求仕様に適応したエンドツーエンドソリューションをいち早く構築することができる。同ソリューションにより、コンプライアンステスト項目のTransmitter Test、Receiver Jitter Tolerance Test、Tx/Rx LEQの自動測定が可能になる。
設計検証時間の短縮:イベントトリガによる解析機能や高速キャリブレーションアルゴリズムを備えたAutomation softにより波形校正、検証時間の短縮が可能(BERT/Scope)
投資コスト低減:同一ハードウェアでPCI Express 5.0まで対応。最小投資によるPCI Express 6.0へ拡張(BERT)
MP1900Aシリーズ シグナル クオリティ アナライザ-Rの特長
シグナル クオリティ アナライザ-R MP1900Aシリーズは、200G/400G/800G Ethernetなどの次世代ネットワークインターフェースとPCI Express 4.0/5.0、USB3.2/4、Thunderboltなどの高速バスインターフェースの設計・検証で必要とされるマルチチャネルBER測定器。
業界最高レベルとなる高品質波形(低残留ジッタ115 fs rms)のパルスパターン発生器と高感度(15mV)のエラー検出器、高精度のジッタ発生源(SJ、RJ、SSC、BUJ)、CM-I/DM-I/ホワイトノイズの発生源を搭載している。Link Training機能、LTSSM解析に対応し、コンプライアンステスト、マージンテスト、トラブルシュートなど多岐にわたる用途で活用できる。
またデータセンタ内の200G/400G/800G Ethernetなどで使用される光モジュール、SERDESなどのPAM4評価にも対応しており、PCI-SIGで規格の策定が開始されているPCI Express 6.0(PAM4 32Gbaud)とHigh speed Ethernet向けのデバイス評価をカバーし、様々な次世代インタフェース導入に向けたサポートと設備投資抑制に貢献する。