光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

テレワーク環境から社内システムへのアクセスを制御する動的ネットワーク制御機能【DDS】

データセンタ/LAN 無料

 ディー・ディー・エス(以下、DDS)は2月24日、「多要素認証基盤 EVE MA(イヴエムエー)」に外部からのネットワークアクセスを制御する動的ネットワーク制御機能を追加し、提供を開始した。(情報提供@Press)

 働き方の多様性を認め、従業員の働きやすい環境を作る勤務形態として急拡大するテレワークは、民間企業のみならず、中央省庁や自治体においても導入の動きが活発化している。しかし、テレワークによる勤務には情報漏えいなどのセキュリティリスクが伴うため、これが課題となり導入が進まない例もある。
 「EVE MA」は、生体認証(指紋、顔、静脈)や物理認証(ICカードやOTP)による多要素認証機能と様々な業務システムに対応したシングルサインオン機能を備え、ユーザビリティを損なうことなく、なりすましや不正ログインによる情報漏えいを防止する手段として活用されている。

 今回、「EVE MA」の新機能により、ネットワークセキュリティ機器を制御し、認証されていないデバイスからのアクセスをDMZ(DeMilitarized Zone)領域にて完全に遮断が可能となる。これにより外部からのアクセスに対し、大幅な安全性の向上が図れる。第一弾としてシスコシステムズ Cisco ASA 5500シリーズをサポートし、順次対応ネットワークセキュリティ機器を増やしていくという。
 DDSは「EVE MAに動的ネットワーク制御機能を追加することで、企業などのテレワーク環境を前提としたセキュリティ対策への取り組みを支援し、リモートワーク従事者が安心してネットワークにアクセスできる環境の実現をサポートしていく」との考えを示している。

 なお、今回の発表においてDDSの2021年12月期の連結業績に与える影響は軽微だという。

イメージ図。動的にファイアウォールと連携し、ネットワークへのアクセス制御を実現。Windowsログオン時に通信経路を開放、ログオフ・画面ロック、ネットワーク切断時にはこれを閉鎖、常時接続からEVE MAの認証に伴う動的接続に変更することで、ネットワーク利用時のセキュリティを向上する。