みずほ銀行に仮想化技術Cisco DNA Centerを中心に据えたネットワーク基盤を導入【シスコ】
DX/IoT/AI 無料業務のDX推進とシステムの運用自動化によるコスト最適化を実現
シスコシステムズ(以下、シスコ)は12月22日、みずほ情報総研と共同で、みずほ丸の内タワー(東京都千代田区丸の内1–3–3)の竣工に併せ、ネットワーク管理の中枢を司る仮想化技術Cisco DNA Center(以下DNA Center)を取り入れたネットワーク基盤のソリューションを導入したと発表した。
みずほフィナンシャルグループでは、グループ連携の一層の強化に向けて大手町・丸の内エリアへの銀行・信託・証券各社の本部機能集約を進めるとともに、仕事の生産性と企業活力を高める「新しい働き方」の取り組みが進められています。その中でみずほ銀行は、複数のロケーション、部門を統合して管理するマルチドメイン アーキテクチャをベースにしたネットワーク運用の自動化によるコスト最適化、さらに金融業界におけるDXの実現に向けて、仮想化基盤を基にしたDNA Centerを採用し、ネットワークを構築した。
今回の導入では、金融業界の事例として最大規模の機器導入(計1,500台を超えるルータ、スイッチ、無線コントローラー等ネットワーク機器)を図っている。DNA Centerによりネットワークの導入時や運用時の工数削減、設定の一元管理、バージョン変更の際の一括管理により作業工数が削減、機器故障時の交換作業の簡素化など大幅な効率化をもたらす。また運用の最適化に向けて分析機能アシュアランスによる無線クライアントのトラブルシュートの簡素化、AIによる分析提供での問題解決案の提示により、切り分け作業の簡素化なども提供する。データセンタのネットワークでは、Cisco ACIにより大規模スイッチ環境構成の簡素化と自動化、アンダーレイ構築による作業工数の低減化、機器故障時の交換作業の簡素化を実現する。
一方コミュニケーション活用のためにも、既存環境の増設のCisco Unified Communication(UC)とコロナ禍の社外営業ツールに向けとしてWeb会議システムCisco Webex Meetingsも強化された。さらに今回のシステム導入に関して、シスコのカスタマー エクスペリエンス(CX)部門のグローバルナレッジを活用したネットワーク設計、部門間を超えたナレッジの共有、運用開始後の継続的サポートによるサービス提供もされている。
みずほ情報総研 ITインフラ本部ITインフラ第2部 部長の川島 健一郎氏は「みずほ丸の内タワー竣工に伴うネットワーク環境の構築は、銀行・信託・証券各社の本部機能を集約し、グループ一体でのビジネス推進体制の強化と、ロケーションフリーによるワークプレイスの整備を通じ〈みずほ〉の新しい働き方を実現する、重要な大規模案件だった。検討当初は国内事例も少ない中、カスタマー エクスペリエンス(CX)によるサポートやDNA Centerを採用することでネットワークを従来よりも効率的、かつ短期間で構築することが可能となり、滞りなくプロジェクト推進できたことを嬉しく思っている」とコメントを出している。