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NECの官公庁向けクラウド接続サービスにCisco SD-WANを提供【シスコ】

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閉域ネットワーク接続を支える安全かつ効率的なサービスを構築

 シスコシステムズ(以下、シスコ)は12月22日、NECの提供する官公庁向けクラウド接続サービスに、Cisco SD-WANを導入したことを発表した。

 NECでは、官公庁や関連機関がアマゾン ウェブ サービス(AWS)やMicrosoft Azureなどのパブリッククラウドを安全に利用できるようにする、マルチクラウドに対応した閉域網による接続サービスを2020年7月から提供開始している。今回のCisco SD-WANによるサービスは、オンプレミス環境とパブリッククラウド環境を、閉域回線を使用して高可用に接続するものだ。予め設計、構築済の環境を用意することで、利用者はセキュアでシンプル、かつ低コストでパブリッククラウドに接続することができ、その閉域ネットワーク接続サービスをCisco SD-WANで実現している。

 日本政府の提唱する「クラウド・バイ・デフォルト原則」により、各官公庁のシステムがパブリッククラウド サービスを利用する際に、現状では閉域網のネットワークとなっており、同サービスに直接接続できないという課題があった。今回のCisco SD-WANの導入によって、クラウド化を検討する案件ごとに回線を調達することなくネットワークを集約、官公庁間を安全かつ効率的に接続することを目指すという。

 NEC 第一官公ソリューション事業部 事業部長の塚原 崇弘氏は「NECは、パブリッククラウド、オンプレミス等の異なる環境を組み合わせ、お客様の業務要件やシステム特性に最適なプラットフォームを統合的にコンサルテーションすることにより、柔軟なクラウド活用を実現する。今後もシスコとともに、サービスを拡充しデジタル社会をけん引していく」とのコメントを出している。