光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

NEC、英国にOpen RANの事業開発拠点を設立し5Gのグローバル展開を加速

モバイル/無線 無料

 NECは11月19日、Open RANのグローバル展開を加速するため、英国に事業開発拠点(Center of Excellence、以下CoE)を設立し、5Gのグローバル展開の加速に向け体制を強化したことを発表した。

 同CoEでは、NECの海外のOpen RAN事業において、事業開発・製品開発支援・ソリューション開発・プロジェクト実行・テクニカルサポートなどの役割を担う。Open RANに関わる自社の無線技術やNFV事業で培った豊富な知識と、日本における大規模なOpen RANの商用ネットワーク導入支援の経験、および無線ネットワークなどの通信ネットワーク構築における長年にわたるグローバルな実績と経験を活用し、海外のプロジェクトを遂行する上での中核となり、世界の通信事業者のOpen RAN導入を支援するという。

 また、グローバル商用展開の加速に向けて、インドにもCoEの機能の一部として、Open RANラボ(技術検証設備)を設置し、Open RANエコシステムを構築しマルチベンダ環境での相互接続検証、製品およびシステムの性能検証や品質保証を行う。

 NECでは、自社の先進的な製品ポートフォリオに加えて、パートナー企業の製品群を加えたOpen RANエコシステムにより、通信ネットワークのオープン化を推進している。今後はさらに、CoEを中心として先端技術を保有するパートナー企業との連携強化や、グローバルでのOpen RAN市場の活性化、および通信事業者のデジタルサービスプロバイダへの変革に貢献していくという。

 今回のCoE設立について、NEC執行役員常務の河村厚男氏は「通信事業者は、Open RAN技術の導入を実現する商用レベルの品質と運用の実効性を期待している。NECは、技術的なリーダーシップやRAN製品ベンダとしての研究開発能力、これまでのRAN構築を通じて得られた運用経験に基づき、顧客の戦略的パートナーとして貢献したい」とコメントを出している。