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フォトニック集積回路のエンジニアリングサービスを提供開始【日立ハイテク】

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 日立ハイテクは11月12日、フォトニック集積回路(PIC)のデザインを行うVLC Photonics(以下、VLC)を子会社化し、PICのエンジニアリングサービスを提供開始すると発表した。

 SNS・動画配信サービスの普及や在宅勤務の拡大に伴い、光通信の高速・大容量伝送に必要な通信機器の需要が高まっている。PICは通信機器に搭載されるモジュールの製造において、従来の微細光学部品を組み立てる方法に比べ、小型化・低消費電力化を可能にするため、PICを用いた製品の実用化が急速に進んでいる。
 VLCはPICのデザインを担い、シリコンに限らず、InPなど様々な化合物材料を基板に用いる知見や、各材料に対応した生産を担うファウンドリとの豊富なネットワークを有しており、光通信業界に限らず、今後さらなる成長が見込まれる自動運転、センシング、信号処理、バイオメディカル、量子技術など様々な業界のユーザに対して最適な提案ができる強みもある。
 日立ハイテクはこれまで光通信用の部材・モジュールをワンストップで販売し、通信インフラの発展と安定性向上に貢献しながら、グローバルに広がる営業ネットワークや調達力を培ってきた。今後は、PICをラインアップに加えることにより、さらに充実したワンストップサービスの提供だけでなく、両社の強みを活かしたエンジニアリングサービスを提供することで、ユーザの課題解決に貢献し、事業の拡大を図るという。日立ハイテクは「専門商社として世界の各拠点で築いてきた人脈・取引関係・ノウハウを活用したグローバル営業力と、顧客課題解決を起点にした高付加価値事業を創出し、モノづくり企業の課題解決に貢献するソリューションの提供に取り組んでいく」との考えを示している。