エリクソンは10月9日、プロキシマスが5Gネットワークの構築のためエリクソンを選定し、自社のベルギーのクラウドインフラストラクチャーに新しい5Gコアネットワークを実装すると発表した。(本抄訳は11月4日にエリクソンの日本法人が発表)
　このクラウドネイティブソリューションは、エリクソンのデュアルモード5G Coreに基づいており、4Gネットワークの更新にも使用される。

　プロキシマスのネットワーク事業部門の最高責任者であるGeert Standaert氏は「エリクソンと協力するという決定は、私たちのネットワーク戦略を実行する上で重要なステップだ。プロキシマスは ベルギーで最高のギガビットネットワークの構築に取り組んでおり、モバイルネットワーク設備の更新は 今後数年間にわたりこの戦略の重要な要素となる。エリクソンと協力して、国全体の利益のために、エネルギー効率の良い長期的な利用を見越したクラス最高のモバイルネットワークの構築に努める」とコメントを出している。

　5Gは、消費者や企業、社会全体の新しいサービスとユースケースを強化するための鍵となる。前例のない速度と柔軟性を備えた5Gは、これまでになく優れた応答性と信頼性でより多くのデータを伝送する。プロキシマスは、エリクソンのデュアルモード5Gコアソリューションを採用している。クラウド展開を想定して設計されているこのソリューションは、クラウドパケットコア、クラウドUDMとポリシーおよびシグナリングコントローラ製品で構成されている。Evolved Packet Coreと5Gコアのネットワーク機能を組み合わせて共通のクラウドネイティブプラットフォームとすることで、プロキシマスは総所有コスト削減と5Gへのスムーズな移行の両方を達成できる。

　両社にとって、これはベルギーで最初の大規模な協業となる。

　エリクソンの欧州およびラテンアメリカ部門を統括するArun Bansal氏は「コアはあらゆるネットワークにおいて極めて重要な部分だ。プロキシマスは信頼性が高く持続可能で安全な接続を提供するため、世界各地での長年の経験と商用5Gネットワークの実績を備えたエリクソンを選定した。エリクソンのクラウドネイティブソリューションは、将来を見据えたネットワークへの効率的な移行を可能にする。先進の5Gポートフォリオを誇るエリクソンには、ベルギーのマーケットリーダーによる5Gの提供をお手伝いする準備ができている。5Gはベルギーの国内投資を促進し、デジタル経済を推進し、デジタルな未来を実現するための重要な国家インフラストラクチャとなるだろう」とコメントを出している。

　エリクソンは現在、それぞれ異なる世界中の通信事業者と65件の稼働中の商用5G網を含む111件の商用5G契約または合意を結んでいる。