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シスコ、新たな教育機関向けプログラム 「Ciscoハイブリッド授業推進トータルパッケージ」提供開始

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「学びを止めない」ツールを集約し、どこでもセキュアに

 シスコシステムズ(以下、シスコ)は9月24日、「学びを止めない」をメッセージに、オンラインと対面授業を組み合わせたハイブリッド授業を確実、安全に推進するための教育機関向けプログラム「Ciscoハイブリッド授業推進トータルパッケージ」の提供開始を発表した。
 社会全体がニューノーマル(新しい生活様式)時代を迎えた中、対面授業が戻った教育現場がある一方、引き続きオンライン授業を行っているところもある。休校期間中、様々なツールを駆使して急速に展開、実施してきたオンライン授業について、当初の課題は、PCやタブレット等コミュニケーションツールの現場における有用性を模索することだったが、今後考慮しなければならないのがセキュリティの確保だ。
 コミュニケーションツールそのものの安全性のみならず、政府が推進するGIGAスクール構想でイメージされている持ち帰り学習、家庭内授業など教室を越えたシームレスな学びを行うためには、ユーザの認証や悪意あるインターネット トラフィックの管理等バランスの取れた総合的かつ包括的なセキュリティ基盤を確実に導入することが必須となってくる。さらに段階的な教室の再開に伴うハイブリッド(教室と家庭内の融合)授業を、普段通りに臨場感のある形で実施するために、必要なデジタルラーニングの実現が求められている。
 シスコは、長年にわたる教育分野での実績と経験を生かして、コミュニケーションツールのみならずインフラ全体から俯瞰したデジタルラーニングのパッケージを開発した。具体的には、授業そのものを含めてコミュ二ケーションを円滑化するシステム、「Cisco Webex Meetings」、「Cisco Webex Board」、「Cisco Webex Teams」、セキュリティを確保する「Cisco Umbrella」、「Duo Security」、をパッケージ化した。

パッケージの構成製品

シスコ アカデミックオファーシリーズ

  • Cisco Webex Education Offer(安全性評価の高いコミュニケーションクラウド)
  • Cisco Umbrella(持ち帰り学習でも適応できるシンプルなクラウド提供型セキュリティ)
  • Cisco Duo Security(※エデュケーションオファーは10月中に提供開始予定)

Cisco Webex Devices 特別キャンペーン

  • Cisco Webex Education Offer契約のユーザ対象、2台購入で1台無料キャンペーン(※10月より提供開始予定) 対象機器
  • Cisco Webex Desk Pro (教室でハイブリッド授業をコンパクトに実現。ホワイトボードやHDMI出力も備えたオールインワンのWebexビデオ端末)
  • Cisco Webex DX80
  • Cisco Headset 700/500シリーズ

その他 教育機関向け特価提供品

  • Cisco Webex RoomKit
  • Cisco Webex Board(55〜80インチモニターを備えた教室と教室をつなぐWebexビデオ端末)

Cisco Webex導入大学からのコメント

 日本女子体育大学 学長の深代千之氏は「Cisco Webexは当初から堅牢なシステムと高いセキュリティを備えており、コロナ禍で刻一刻と状況が変化し、対応に追われる中、システムの安全性やセキュリティについて悩む時間を取られる事無く決めることができた。本学では学生の負担を軽減するため、複数のオンライン授業システムの乱立による混乱を避け、スムーズなオンライン授業の開始を実現した。今後はオンライン授業だけでなく教職員の業務効率化などにも期待ができると考えている。5G時代を見据えICTを活用し学生に対するサービス向上を積極的に進めていく」とコメントを出している。
 奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 情報科学領域教授の岡田実氏は「奈良先端科学技術大学院大学では,2020年4月にCisco Webex Meetingsを導入した。5月にはバーチャルオープンキャンパスを開催し、各研究室の見学、教員や学生との面談をWebexで行った。ここでは、参加者のWebexへのアクセスをスムーズに行うためWebアプリを開発し、500人弱の参加者を円滑かつ安定して受け入れることができた。Webexが提供する様々なAPIにより、迅速にアプリ開発することができた。なお、7月には、同様の仕組みを用いたオンライン入試(面接試験)を実施した。入試ではセキュリティが重要だが、Webexは多くの認証プログラムを取得しており、最も安全なオンライン会議システムであると判断している」とコメントを出している。
 佐賀大学 全学教育機構・副機構長/教授の堀良彰氏は「佐賀大学では、2020年度前学期は原則オンライン授業による非対面で授業を実施している。中継型のオンライン講義支援のため、4月よりCisco Webex高等教育機関特別支援プログラムを提供いただいた。その後本契約を締結しWebexを幅広く活用している。オンライン授業への活用だけでなく、学内の会議をWebex を用いて開催する等、大学組織運営における感染症対策にも利用している。特に、クラウドへの録画機能による記録は、欠席者への配慮や復習等に活用でき有用だ。今後も、教室にて授業を受けることができない受講者支援へも活用していく」とコメントを出している。

提供時期と形態

 同パッケージは、10月よりシスコパートナーを通じて提供を開始する。
 シスコは「今後も安心かつ安全に遠隔授業を促進できるよう、コミュニケーションやセキュリティのツールだけでなく、ネットワーク環境も含めて、“学びを止めない”教育現場への支援を推進していく」との考えを示している。