オレンジ、スペインでエリクソン提供の5Gを開始
モバイル/無線 無料エリクソンは9月7日、オレンジがスペインでエリクソン提供の5Gを開始したと発表した。(本抄訳は日本法人が9月11日に発表)
エリクソンの5G RAN(Radio Access Network)及びコア製品とソリューションは、オレンジスペインによる9月7日の全国規模の商用5G開始以来、国内最大の都市であるマドリードとバルセロナで5Gサービスを実現している。
エリクソンは、オレンジスペインの5Gの全国展開を支援する4年間のパートナーシップを結んでおり、マドリードとバルセロナでの最初の5G展開に続き、他の場所でも5G提供を支援する。
3.6GHz帯で動作するマドリードとバルセロナの5Gネットワークでは、ネットワーク容量とスペクトル効率を大幅に高める重要な技術であるMassive MIMOを提供するEricsson Radio System(ベースバンド6648とAIR 6488アンテナ)を採用。
エリクソンはまた、5G New Radio ノンスタンドアローン(NSA)をサポートするため、コントロールプレーン、ユーザープレーン、ポリシーネットワーク機能を含む5G Evolved Packet Coreをオレンジスペインに供給している。これらはすべてエリクソンクラウドコアポートフォリオの一部だ。
5Gが実現する通信速度と低遅延のおかげで、オレンジスペインのお客様が享受する最初のメリットの一部は、強化モバイルブロードバンドと先進的なゲームになると予想されている。このテクノロジープラットフォームは、ビジネスから産業、社会、加入者による利用やビジネスケースにわたるイノベーションの機会をオレンジスペインにもたらすことが期待できる。
今回の5G展開は、20年以上前の第一世代の移動体通信技術までさかのぼるオレンジスペインとエリクソンのパートナーシップに基づくものとなる。
エリクソン 欧州及びラテンアメリカ地域社長のアルーン・バンサル(Arun Bansal)氏は「エリクソンの5G技術は、エンドユーザにこれまでよりも高速なネットワークとはるかに優れたモバイルブロードバンド体験を提供し、将来の需要を満たす大きなイノベーションを実現する力をモバイルネットワークにもたらす。エリクソンのコアおよび無線製品ポートフォリオは、スペインのイノベーションと経済成長のために持続可能なプラットフォームを提供する一助となるはずだ。エリクソンは、オレンジスペインのパートナーとして、5Gとその関連技術を加入者や産業にもたらす機会を得られたことに心躍る思いだ」とコメントを出している。
エリクソンは現時点で、それぞれ異なる通信事業者と稼働中の60の商用5Gネットワークを含む108件の商用5G契約を結んでおり、そのうち58件が公表されている。