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TDCデンマーク、エリクソン5Gで商用運用開始

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 エリクソンは9月7日、TDCがエリクソンのフィールドプロフェッショナルによる迅速な展開により、5Gの全国ネットワーク展開計画を前倒しすることができ、デンマークの大部分で商用5Gを開始したと発表した。(本抄訳は日本法人が9月11日に発表)
 エリクソン5G製品とソリューションの展開は2019年10月に始まった。それ以来、デンマーク全体で約3,000の基地局にエリクソンの5G技術が実装されている。これは毎週100以上の基地局に相当する。エリクソンのフィールドエンジニアは、1日だけで35箇所の基地局を立ち上げた。

サービス対象となる主な都市

 3.5GHz帯によるTDCの5Gサービス対象の地域には、デンマークの主要都市であるコペンハーゲン、オーデンセ、オーフス、ヘルシンゲルが含まれている。現在も進行中の急速なロールアウトは、ロールアウトの目標より約3ヶ月先行している。2020年末までには全国をほぼ網羅するカバレッジが達成される見込みだという。
 TDC NET CEOのアンドレアス・フィステラー(Andreas Pfisterer)氏は「5Gカバレッジを全国レベルで実現し、コペンハーゲン、オーデンセ、オーフス、ヘルシンゲルの中心部で超高速のアクセスを提供するという大きな望みを迅速に果たせたことを嬉しくまた誇りに思っている。年間最大40%の成長を続けているモバイルデータ消費に応える強力なインフラストラクチャーがこれまで以上に必要なこの時期に、5Gサービスを開始できることは重要だ」とコメントを出している。
 エリクソン 北欧・中欧地域総責任者のジェニー・リンドクヴィスト(Jenny Lindqvist)氏は「私たちはTDCと緊密に協力して、5G展開のニーズを迅速に満たしてきた。5Gは、デンマークの消費者と産業の両方に大きな利益をもたらすだろう」とし、「5Gに関わるイノベーションと新しいビジネスチャンスを推進する、TDCとエリクソンの共同チームのイノベーションハブが重要な役割を担うだろう。イノベーションハブはすでにデンマーク初の産業用5G網をグルンドフォスと共に展開し、製造業、医療、メディア、エンターテインメントといった主要な産業でも、5Gに関連する新たな機会を創出している」とコメントを出している

エリクソンの5Gリーダーシップ

 エリクソンは2019年3月にTDCの5G無線およびコアサプライヤとして発表された。2019年9月以来、エリクソンはEricsson Operations Engineを利用しTDCのモバイルネットワークを運用している。
 エリクソンとTDCデンマークの5Gパートナーシップには、Ericsson Radio SystemのRAN(Radio Access Network)製品とソリューション、エリクソン5Gコアポートフォリオのコアソリューションが含まれている。
 エリクソンは現時点で、それぞれ異なる通信事業者と稼働中の59の商用5Gネットワークを含む108件の商用5G契約を結んでおり、そのうち58件が公表されている。

エリクソンのフィールドエンジニアがヘルシンゲルにTDCの5Gネットワークを展開