エリクソンとエリサ、北欧初の5Gスタンドアローン接続を実現
モバイル/無線 無料 エリクソンとエリサは8月31日、フィンランドで初めてエンドツーエンドの5Gスタンドアローン接続を確立し、同国に数多くの可能性を拓いたと発表した。(本抄訳はエリクソンの日本法人が9月11日に発表)
北欧で最初となる今回の技術的マイルストーンは、消費者と企業顧客の両方に、より高度な5Gユースケースが提供されることを意味する。この北欧初のマイルストーンは、エリクソンの広範な5Gポートフォリオの製品とソリューションを使って達成さた。
エリサ CTOのカッレ・レーティネン(Kalle Lehtinen)氏は「エリサは、5Gサービスを開始した2019年より数年前に5G技術の試験を始めた。私たちは今やエリクソンと共に再び先頭に立ち、5Gの未来に目を向けている。今回は試験的な取り組みですが、これは近い将来お客様に利益をもたらすさらに速く、信頼性が高く、効率的な5Gへの大きな一歩でもある」とコメントを出している。
スタンドアローン5Gは、AR/VR(Augmented and Virtual Reality)、スマートファクトリー、コネクティッドカーなど、超低遅延を必要とするアプリケーションを可能にする。超高速の応答時間を実現するスタンドアローン5Gデバイスは、NSA(Non-Standalone)モードで動作するデバイスよりも6倍速く5Gネットワークに接続できる。これはユーザに従来よりはるかに優れた体験をもたらし、産業に多くの新しいイノベーションの機会を提供する。
エリクソンの北欧・中欧地域総責任者のジェニー・リンドクヴィスト(Jenny Lindqvist)氏は「エリサとエリクソンは、持続可能でつながる未来を目指す取り組みを通じて常に協力してきた。私たちは、エリサの信頼できるパートナーとして共に歩み続け、優れた接続性をエリサの280万人のお客様に提供し、そして今、先進的な5Gポートフォリオを導入できることを大変嬉しく思っている。5Gスタンドアローン接続によって、5Gの低遅延というというメリットは相乗的に高まる。エリクソンはエリサと共に、社会と産業の両方を変革する数多くのソリューションを生み出して行く」とコメントを出している。
フィンランドのエリサの商用5Gは、2019年6月に本格稼働を始めた。フィンランド政府による5G周波数帯の割り当て決定に続き、フィンランドの大手ネットワーク事業者であるエリサは、エリクソンの先進的な5Gポートフォリオにより、欧州での5Gへの道を切り開くことができる。