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世界初AI融着機「TYPE-72C+」をリリース【住友電工】

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TYPE-72C+

 住友電工は9月4日、世界で初めて(同社調べ)AI技術による融着精度・融着効率を大幅に向上させた「NanoTune」を開発し、コア直視型光ファイバ融着接続機「TYPE-72C+」に同技術を搭載し、10月より販売を開始すると発表した。
 TYPE-72C+は、コア直視型光ファイバ融着接続機TYPE-72Cの後継機種として、世界最軽量クラスでコンパクト・世界最高速融着、最高水準の耐環境性能を引き継ぎ、新たに世界初のAI技術「NanoTune」、IoT技術 「SumiCloud」を搭載、世界最高速補強、最大接続回数への機能向上も行った。
 TYPE-72C+の主な特長は次の通り。

AI技術「NanoTune」により融着失敗ゼロへ
 世界で初めて独自AI技術を利用することで、融着条件の更なる微細なチューニングを可能とした。劣悪な環境やスキルに依存せず、常に高品質な融着作業をサポートする。これにより、ファイバカット等の前処理に伴う再融着作業がゼロになるという。

IoT技術 「SumiCloud」により常に最高の融着品質
 予防保守機能により装置点検・消耗品交換の事前検知、予期せぬトラブルを回避、いつでも最高の融着パフォーマンスを実現する。
 TYPE-72C+には無線LAN接続機能が搭載されており、SumiCloudに接続すると、スマートフォン上で装置点検・消耗品交換時期を事前に検知可能となる。

世界最高速補強、最大接続回数
 軽量、コンパクト、衝撃に強い防塵・防滴構造設計はそのままに、新耐熱素材の採用により世界最高効率の加熱補強ヒータを開発、補強時間8秒と世界最高速をさらに更新し、かつ消費電力を7%効率化することで1回の充電で320回接続可能となった。

 住友電工は「テレワークの定着化、遠隔医療、オンライン授業などの浸透に伴い、今後もますます高速・大容量・低遅延な通信ネットワーク網構築が求められてくる。住友電工グループは、さらに容易な作業性や信頼性の確保、機能性・拡張性の向上など、お客様のニーズに応える製品を開発、提供することで、通信ネットワーク網構築に貢献していく」との考えを示している。

T-72C+の主な製品仕様