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エリクソン、5G商業契約を締結した通信事業者が100社に

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 エリクソンは8月12日、それぞれ異なる通信事業者と100件の商用5G契約または合意を締結するという大きなマイルストーンを達成したことを発表した。(抄訳は8月16日に日本法人が発表)
 この数字には、五つの大陸にまたがる58件の発表済みの契約と56の稼働中の商用5Gネットワークが含まれている。

 今回のマイルストーンは、8月12日のテレコム・スロべニアとの5G契約によって達成された。エリクソンは5G研究開発の初期から、主要な通信事業者と協力してきた。エリクソンが最初に公表した5Gパートナーシップは2014年にさかのぼる。
 当初の技術協力とパートナーシップ覚書への調印に続いて、5GNR(New Radio)技術の試験やトライアルが行われた。続けて商用契約やネットワークのロールアウトの発表が行われた。2018年には最初の商用サービス開始が発表された。
 エリクソンの契約はRAN(Radio Access Network)とコアネットワークの展開にまたがり、Ericsson Radio Systemとエリクソンクラウドコアネットワークポートフォリオの製品とソリューションによって実現されている。
 エリクソン5Gの実装には、5Gノンスタンドアローン、5Gスタンドアローン、エリクソンスペクトラムシェアリング技術が含まれる。またエリクソンのデュアルモード5Gコアのクラウドネイティブ機能も含まれている。
 エリクソンは、さまざまな都市環境、郊外環境、ルーラル環境にハイバンド、ミッドバンド、ローバンドで5Gを展開し、強化型モバイルブロードバンドと固定ワイヤレスアクセスのビジネスケースをサポートしている。一部の先進的な5G市場の通信事業者は、教育、娯楽、ゲームの分野で5G対応の拡張現実と仮想現実サービスを提供している。
 エリクソン社長兼CEOのボリエ・エクホルム(Börje Ekholm)氏は「お客様のニーズの中心は、当初からエリクソンのポートフォリオ全体にわたる5G技術の開発と進化だった。その結果として、5G市場での成功を目指す世界中のそれぞれ異なる100社の通信事業者にエリクソンの技術が選ばれたことを誇りに思う。今後もお客様のニーズを第一として、お客様がその加入者、産業、社会、政府に重要な国家インフラとしての5Gのメリットを提供するお手伝いをしていく」とコメントを出している。

 またエリクソンは、通信事業者、大学、研究機関、産業界パートナーと協力し、5Gの産業向けおよび消費向けユースケースを開発・追求してきた。これらのユースケースには、工場自動化、スマートオフィス、遠隔手術、その他の企業向けアプリケーション、Industry 4.0アプリケーションが含まれる。
 一部のパートナーシップは、世界各地のエリクソンの生産拠点を含む5G専用ネットワークの導入につながっている。