NTT-AT、光配線切替ロボットの小型版「ROME mini」を販売開始
データセンタ/LAN 無料withコロナ時代のリモートオペレーション
NTTアドバンステクノロジ(以下、NTT-AT)は7月21日、2019年5月から国内独占販売を行っている米Wave2Wave Solution Corporation(以下、Wave2Wave)社製の光配線切替ロボット「ROME」(Robotic Optical Management Engine)シリーズのラインアップを拡充し、中小規模ネットワーク環境向け小型版装置「ROME mini」の販売を開始した。
NTT-ATは、Wave2Waveおよび輸入商社の伯東との3社間で締結した日本国内独占販売契約に基づき、ROMEシリーズを販売している。NTT-ATは「withコロナ時代において、リモートワークの重要性が高まる中、BCP(Business Continuity Plan)対策の切り札としてROME miniを市場投入し、リモートオペレーションの実現を支援する」としている。
背景
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、企業活動においてもテレワークの普及等、移動頻度を極力抑制する業務形態が浸透してきた。第二波、第三波の影響が懸念される中、リモートワークの比重を高める動きが加速している。
データセンタやネットワーク開発ラボなどのネットワーク環境における物理配線接続作業においても、遠隔作業を可能とする光配線切替ロボット「ROME」の注目度が高まっている。ROMEシリーズは、人手で行っていた装置間の光ケーブル配線切替をロボットにより実現することで、リモートでの物理配線接続を可能とするとともに、配線作業の効率化、ヒューマンエラーの回避、セキュリティ性の向上、配線管理の省力化を実現する。
「ROME mini」の概要
「ROME mini」は、中小規模ネットワーク環境向けに、小型化、コンパクト化、軽量化、低価格化を実現した製品であり、96芯×96芯のクロスコネクト容量を有している。配線接続を行う本体部、光の入出力を行うパッチパネル部、および制御機能部(LCU: Logical Control Unit)を一体化したコンパクトな構造で、ROMEシリーズ主力製品である「ROME500」に対して約1/3のサイズであり、より効率的なスペース活用が可能となる。「ROME mini」を活用することにより、ネットワーク規模に応じたROMEシリーズ製品の使い分けが可能になり、より多様なシーンでのオペレーション効率化を実現する。
NTT-ATは「よりお客様に使いやすい製品とするため、弊社が開発・提供するRPAツールWinActorとの連携等によりユーザビリティを向上し、お客様業務のさらなる効率化に貢献することで、ROMEシリーズの魅力を高めていく」としている。